集英社が挑む“タテスク”マンガアプリ「ジャンプTOON」魅力はズバリ「読みやすい」制作現場は流れ作業で効率化


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ABEMAにて隔週金曜日に配信中のアニメ情報番組「SHIBUYA ANIME BASE」では、5月31日(金)オンエアの第7回放送内にて、集英社が新たにローンチしたタテヨミマンガサービス「ジャンプTOON」の潜入企画が行われた。番組では編集部おすすめ作品の数々が紹介されたほか、『ジャンプTOON』オリジナル作品の制作の裏側も収められていた。

新マンガアプリ『ジャンプTOON』編集部に潜入、統括部長が『ジャンプTOON』おすすめ作品を語る

同月29日にスタートした『ジャンプTOON』は、スマホを上から下にスクロールして読む縦スクロールマンガサービスとして「週刊少年ジャンプ」などを手掛けてきた集英社が初めて参入する。スマートフォンに最適化されたアプリでは、画面いっぱいにフルカラーの画を楽しめることで、するすると読めてしまうのが特徴なほか、『ジャンプTOON』だけのオリジナル連載や、週刊少年ジャンプで人気の作品のタテカラー版も登場している。

番組には『ONE PIECE』や『BLEACH』、『アイシールド21』など、数多くのジャンプ人気作品を立ち上げた『ジャンプTOON』統括編集長の浅田貴典さんが登場。浅田さんは立ち上げた理由について「2年くらい前に若手社員から『タテのマンガが面白い、事業としてもそれをやりたい』という企画が上がってきたので検討した結果GOサインを出した」「タテマンガの世界でどん欲に作品を作り読者に向き合い、才能ある作家さんとお付き合いして面白い作品を読者に届けたい」と明かし、意気込みを語る。

また、縦スクロールマンガのメリットについて問われると、「タテは読みやすい」「上から下にスクロールすることで読み間違いが発生しません」「アニメを見て初めてマンガを読む人もいる」「その人たちにマンガをベースにした面白さを提供できるのが一番大きいと考えます」「主人公を追いかける作品が多くて、主人公への没入感が強い作品は生きるのでタテマンガとしてうまく出せればいいなと思っています」と語った。

その後、『ジャンプTOON』編集部おすすめ作品の紹介コーナーでは5つの作品がイチオシとして取り上げられた。いじめられっ子の主人公のもとにスマートフォンからモンスターが飛び出し学校に閉じ込められるというパニックホラー作品『ああ、生きているって素晴らしい』、令嬢バトルファンタジー作品『鎧の令嬢の返り咲き』、薬草や武器を売るコンビニで働く一見冴えないおじさんの活躍を描くファンタジー作品『異世界コンビニのおっさん、実は最強。』、姉からの嫌がらせを受ける主人公が復讐を誓い実行する女性向け作品『害悪姉と決別します』、財閥の跡取り候補の4人に好かれた女子にイケメンたちはどのようにアプローチし、主人公は誰を選ぶのか?を描いた王道ラブコメディ『美男財閥』。

全工程はクリエイター協力による流れ作業

その後、オンエアでは連載作品がどのように描かれているのかを探るべく、制作スタジオへ潜入。作業はネームチーム、線画チーム、背景チーム、カラーチームと4つのチームに分かれており、作業の行程はネーム、下塗り、線画、影入れ、背景、仕上げの工程に分けられる。その後、各工程の制作シーンが公開され、プロが協力し作り上げるコマにスタジオメンバーも興味津々な様子を見せた。

また、番組内では特別に人気ジャンプ作品『ハイキュー』のタテカラーバージョンも披露。縦に長いコマを生かし、主人公・日向のジャンプ力を表現したシーンが明かされた。同作はウェブトゥーンプロダクションであるCLB TOKYOがフルカラー化を担当しており、縦読みマンガならではの全編カラーと臨場感溢れる描写が魅力だという。

最後に、浅田さんに今後の『ジャンプTOON』での展望について質問をぶつけると、「タテのマンガもヨコのマンガも物語を届けるという点では同じ」「タテでもヨコでも創作に全力投球している作家さんがいらっしゃいます」「面白い作品を作って読者に届けたいなというのが、本当にシンプルな気持ちです」と想いを綴った。

■「ABEMA」オリジナル アニメ/ポップカルチャー情報レギュラー番組『SHIBUYA ANIME BASE』#シブアニ #7
放送日:2024年 5月31日(金)夜 9時~夜10時
出演者(敬称略):
メイン MC:岩井勇気(ハライチ)
マンスリーサブMC(4月&5月):徳井青空
ゲスト:山北早紀(i☆Ris)、天津飯大郎
VTR出演:野口隆行(スタイルキューブ)

次回放送『SHIBUYA ANIME BASE』#シブアニ #9
放送日時:2024年6月21日(金)夜 9時~夜10時
メイン MC:岩井勇気(ハライチ)
マンスリーサブMC(6月):久保ユリカ
VTR出演:渡辺翔

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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