カプコン、通期業績予想を上方修正「ストリートファイター」「ドラゴンズドグマ」新作好調などにより


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カプコンは25日、2024年3月期における連結業績予想の上方修正を実施。売上高、営業利益等すべての主な指標が昨年5月に公表した予想よりも上回る見通しを示した。

売上高は当初の1400億円から1524億円と8.9%増、営業利益や経常利益についても上方修正を行い、最終的な利益は同8.3%増の433億円にのぼる見込み。

修正を行った理由として同社は「主力事業であるデジタルコンテンツ事業において、シリーズ最新作『ストリートファイター6』がグローバルに幅広く支持されたことに加え、第4四半期に発売した『ドラゴンズドグマ 2』も順調に推移いたしました」と説明。また、主力シリーズの過去タイトル等も中心としたリピート販売を行ったことも要因に挙げられるとした。

同社の中核事業となる、コンシューマゲームタイトルのデジタルコンテンツ事業では、先の理由に見られる通り、2023年6月に人気格闘ゲームシリーズ最新作「ストリートファイター6」を発売。過去シリーズの対戦格闘に加え、新たにシングルプレイ向けのストーリーモードの導入や、全世界のプレイヤーと交流できるモードなどを追加し、幅広い層のプレイヤーに向けたゲーム展開が行われていた。

一方の「ドラゴンズドグマ2」についても、シリーズ累計1000万本を突破したオープンワールドアクションとして、2012年発売の第1作以来12年ぶりの最新作となるだけあって、発売前から注目を集めていた。今年3月22日の発売以降も盛り上がりを見せており、今月2日には早くも全世界販売250万本を突破、好スタートを切っている。

業績予想の修正を受けて、2024年3月期の配当予想も更新。業績動向等を踏まえて前回予想の1株当たり38円から43円と、5円の増配に。この結果、中間配当金(1株当たり27円)と合わせた当期の年間配当金は1株当たり70円となる見込み。(6月開催の同社株主総会にて付議予定)

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