サイバーエージェント、子会社が『アイマス』新作ゲームを開発 IR資料に改めて明記「デレステ」と並行して担当へ
サイバーエージェントが24日に公表した2024年第2四半期の決算資料において、ゲーム事業の今後の展開として「アイドルマスター」シリーズの新作ゲーム開発を担当している旨が新たに明記された。
これは、春展開予定のゲーム『学園アイドルマスター』の開発を同社子会社のQualiArtsが務めていることを受けての対応となる。本発表自体は3月初頭に行われていたが、前回の四半期決算公表時は未発表だったことから新たに追加する形となり、投資家への周知を図る。
QualiArts(クオリアーツ)ではアプリゲームの開発を中心に行っており、現在はアイドル育成ゲーム『IDOLY PRIDE』やブラウザゲーム『ガールフレンド(仮)』などを手掛ける。この度担当することとなった『学園アイドルマスター』は、アイドルマスターシリーズ初となる“学園”を舞台にしたアイドル育成シミュレーションとして、現在事前登録を受付中。
“他社IPタイトル”展開にも意欲的
ゲーム内ではアイドルたちとのコミュニケーションを楽しめるほか、高品質なモデルを使用したライブ体験ができるといい、特に後者の3Dモデルについては、ポリゴン数(モデルにおける頂点の数)が6万に及ぶことが発表時に話題に。高クオリティな映像表現に定評のある『IDOLY PRIDE』等で培った技術の応用に期待が寄せられている。
CAのゲーム事業ではQualiArtsのほかにもCygamesが内包しており、『ウマ娘』を始めとするヒットタイトルを多数輩出。アイドルマスターからはCyganesが『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ(デレステ)』の開発を2015年より担当しており、今回の『学園アイドルマスター』が加わることで、グループ内で同シリーズから2タイトルが並走して関与することとなる。
また、他社IPタイトルの開発は昨年11月リリースの『呪術廻戦 ファントムパレード』以来となり、以降も2つの他社IPタイトルを展開することも明らかになっている。
なお、ゲーム事業全体の業績としては、スマートフォン向けゲームアプリ「ウマ娘プリティーダービー」のリリース3周年関連施策が大きく寄与したことで約一年ぶりの高水準を記録。前年期比YonYでも好調な成長を見せており、コンソールタイトルの開発を含め積極的な展開を進めている。
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