『鬼滅の刃』柱稽古編はアニオリ多めの予感?ファンの期待と不安「テンポ悪くなるから嫌だけど…」


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今年の春に放送予定のTVアニメ「『鬼滅の刃』柱稽古編」の第1弾PVとキービジュアルが3月9日(土)に公開された。あわせて、5月12日から第1話が放送されることも発表されたのだが、放送尺をめぐってファンたちがザワついているようだ。

『鬼滅の刃』のアニメシリーズはこれまでに、「竈門炭治郎 立志編」を2019年に2クール連続の全26話で、「無限列車編」を2020年に劇場版アニメ、21年にテレビアニメ全7話で、「遊郭編」を21年から22年にかけて全11話で、「刀鍛冶の里編」を23年に全11話で放送していた。そしてこの度、待望の新編「柱稽古編」が5月から放送されることになったのだが、問題はその尺だ。

原作コミックスで「柱稽古編」に当たる部分は、15〜16巻に収録されており、話数はわずか9話ほど。これだけで1クール丸々持たせるのはかなり厳しく、“アニオリ”こと、アニメオリジナル展開がふんだんに用意されるのではないかとウワサされている。しかし、原作のテンポ感が失われることから“アニオリ”を嫌う人は多い。『鬼滅』と同じように、フジテレビ系で放送の『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』も、アニオリが多いことが問題視されてきた歴史がある。

『鬼滅』はその2作品ほどではないが、「無限列車編」や「遊郭編」で既にアニオリ展開があった。そしてその都度、一部のファンからは批判の声があがっていただけに、「柱稽古編」にも〈アニオリてんこ盛りじゃありませんように〉〈アニオリテンポ悪くなるから嫌なんだけど…まあ無限城の帳尻合わせるために仕方ないのか…〉など、心配する声が寄せられている。

しかしその一方で、原作を補完してくれるとして、アニオリを喜ぶ声もある。例えば、「無限列車編」では、原作では描かれなかった、“煉獄杏寿郎がなぜお弁当を大量の購入していたのか?”というちょっとした秘密も明らかとなっていた。

今回の「柱稽古編」は4月ではなく、5月放送スタートであることから、1クール丸々ではなく、全7話くらいの尺になりそうだが、原作の尺を考えると、やはりアニオリ展開が多くなることは確定的だ。PVで流れている内容などから察するに、元・音柱の宇髄天元の元での修行や、柱の戦闘シーンなどがマシマシになるのではないかとの見方が強い。

おそらく『鬼滅の刃』のアニメシリーズ史上、最多のアニオリ展開が含まれることになるであろう「柱稽古編」。この反響次第で今後のアニメ制作の方向性も変わっていきそうだ。(文:神山勝丸)

アニメ「鬼滅の刃」とは…集英社ジャンプ コミックス1巻~23巻で累計発行部数1億5000万部を突破した吾峠呼世晴による漫画作品が原作。ufotableのアニメーションによる、人と鬼の切ない物語、鬼気迫る剣戟、魅力的なキャラクター、そして時折描かれるコミカルなシーンが注目を集め、世界的ヒットを記録。2024年春より炭治郎たちと柱の新たなる物語を描く、TVアニメ『「鬼滅の刃」柱稽古編』の放送・配信を予定している。

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス