中野にアニメの新名所　東映アニメ本社すぐ近くにストリートアート

中野駅からほど近い南北二つのエリアに、アニメ作品をストリートアートとして展示する新名所が誕生する。プロジェクトの名称は「NAKANOミューラル・アニメロード」で、中野区内のアニメ関連企業が手がける作品を、東京電力パワーグリッドが区内に保有する配電地上機器に描画、ラッピングする取り組みとなる。

中野駅北口の四季の森公園エリアに五基、南口の千光前通りエリアに八基の計十三基に作品が展示され、アニメ文化に触れながら中野のまち歩きを楽しむことができる。一年ごとに協力アニメ関連企業を切り替えながら作品を展示していく予定だという。

第一弾は、来年70周年を迎え、近隣の中野セントラルパークイーストに本社を構える東映アニメーション株式会社から作品の提供を受けた。

展示作品は

白蛇伝」「狼少年ケン」「魔法使いサリー」「ゲゲゲの鬼太郎」「太陽の王子 ホルスの大冒険」「長靴をはいた猫」「どうぶつ宝島」「マジンガーZ」「一休さん」「銀河鉄道999」「ドラゴンボール」「聖闘士星矢」「おジャ魔女どれみ」「デジモンアドベンチャー」「ワンピース」「ふたりはプリキュア」「おしりたんてい」「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」「ガールズバンドクライ」の19作品。

完成を記念して、東映アニメーション株式会社代表取締役社長の高木勝裕氏、中野区長の酒井直人氏、アニメでつながる中野実行委員会委員長で東京商工会議所中野支部会長の正村宏人氏が会談をおこなった。

高木氏は「当社は2013年より、このアニメの街、中野に拠点を移しお世話になっておりますが、来年の2026年は当社にとって創立70周年を迎える記念すべき年です」「この素晴らしい機会に、中野区の配電地上機器施策について、貴重な初回を東映アニメーションが担当させていただけることになり、感謝申し上げます」とコメントした。

酒井区長は「中野のまちの念願であった、アニメコンテンツを活用した新たな名所『NAKANOミューラル・アニメロード』が、このたび完成いたしました」「そのスタートを、日本アニメの歴史そのものとも言える東映アニメーション様の作品群で飾ることができ、心より嬉しく思っております」と語った。さらに「近年、中野区にはまちの成長とともに、世界で活躍する著名なアニメ関連企業が集積しています」と多くの来訪者を期待する考えを示した。

正村氏は「東京商工会議所中野支部と中野区は、今年発足した『アニメでつながる中野実行委員会』に先駆けて、2017年に『中野・杉並・豊島アニメ等地域ブランディング事業実行委員会』を立ち上げるなど、官民一体となってアニメコンテンツによる地域経済の活性化に取り組んできました」と説明し、「この『NAKANOミューラル・アニメロード』によって、通年で中野のまちとアニメを一緒に楽しんでいただけるようになりました」と強調した。