2023年に海賊版サイトで“タダ読み”された額は3800億円「前年比25%減も手口悪質に」ABJが推計

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海賊版サイトを通じて違法にアップロードされた出版物を閲覧する“タダ読み”行為について、2023年の一年間における被害額が約3818億円にのぼっていたことが一般社団法人ABJの調べによりわかった。

ABJは出版者、プラットフォーマー、著者権者団体などからなる民間団体として、コンテンツの正規配信の利用促進や違法サイトの情報収集などを行っている。ABJはこのほど、2023年の海賊版サイトに関する状況を取りまとめ「2023年の1年間に国内向け​出版物海賊版サイトでタダ読みされた金額は約3818億円と推定されます」と発表した。

このマークと許諾番号が掲載されているサイトは正規流通を証明されている

年次推移としては2022年の推計から約25%減少が見られたとしているものの、非正規流通の手口は悪質化していると報告。例として、海賊版サイトやリーチサイトのドメイン(〇〇.comなど)を頻繁に変える「ドメインホッピング」やサイトデータの流用、作り直しによる新規サイトの誕生などが見られ「引き続き、あらゆる利害関係者と連携した可能な限りの対策が必須です。」とコメントしている。

アニメやマンガといったコンテンツを違法に配信する海賊版サイトについては、ABJ以外にもCODA(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構)といったの民間団体が総務省などの省庁や各国の機関と協力して対応を図っており、海外で運営されている日本人向け海賊版サイトに対する会員の刑事告発などを積極的に実施。しかしながら、前記手口などを用いる動きにより、現状でも海外向けの翻訳海賊版サイトのアクセス状況は高止まりにあるという。

ABJは発足時の2020年よりVaundyといった人気アーティストを起用し若年層への正規コンテンツの閲覧を促す「STOP!海賊版」キャンペーンを行っているほか、コンテンツを正規に配信していることを証明する「ABJマーク」の運用を行っている。ABJマークは現在900を超えるサイトやアプリなどを承認しており、これらのサイトの利用を行うよう求めている。