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<第24回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展体験レポート>3693作品から厳選された受賞作を紹介!

この記事は約8分で読めます。

10月3日まで日本科学未来館にて開催中の文化庁メディア芸術祭受賞作品展に実際に行ってきましたので受賞作品と共に展示会の魅力を紹介します!

文化庁メディア芸術祭とは?

文化庁メディア芸術祭とは世界中から応募された作品から、アート・エンターテインメント・アニメーション・マンガの4つの部門ごとに大賞・優秀賞・ソーシャルインパクト賞・新人賞・U-18賞を選出する企画で、毎年文化庁が行っている事業です。第24回を迎える今回は3693作品が応募されました。

その他にも世界34の国と地域から応募された114作品の中から、フェスティバル・プラットフォーム賞を選出し、作品だけでなく功労賞としてメディア芸術分野に貢献のあった方も選出されました。

受賞作品展とは文化庁メディア芸術祭で選出された作品を展示するイベントです。10月3日まで東京の臨海副都心地区にあります日本科学未来館にて入場無料で開催しておりますので是非ご参加ください。オンラインでも作品はご覧になれます。

それでは各部門の受賞作品を網羅は出来ないですが、一部ピックアップして写真や文章とともにご紹介されていただきます!

アート部門

早速アート部門の受賞作品を紹介します。

入場してまず目に入りますのが大賞作品「縛られたプロメテウス」です。小泉 明郎さん作のメディアパフォーマンス作品です。

©2019, Meiro Koizumi

これは自らの難病の啓発活動を精力的に行う武藤将胤さんが演じるVR/ARを駆使した体験型演劇作品です。VRと演劇というあまり組み合わさることが無いもの同士を融合させることでこれまでにないメディア作品に仕上がっている。

VR/AR技術による体験で鑑賞者の身体と知覚に介入し、難病当事者の視点と交錯させる表現を目指しているとのこと。当展示会では映像のみの鑑賞ですが十分にインパクトを感じられました。

続いて紹介するのは優秀賞作品「TH-42PH10EK x 5」です。こちらは約45分間かけて振り子のように揺れる5台のモニターと、そこから生まれる音、さらに音と連動する映像が組み合わさったメディアインスタレーション作品です。

©Stefan Tiefengraber

とても特徴的な振動音は振り子の接合部の摩擦によって生み出されるものでとても強い個性を感じました。また、この装置はコンピュータに頼らないアナログ作品であることも素晴らしい点だと感じました。実際に動いてる様子も確認できます。

アート部門、最後にご紹介する作品はソーシャル・インパクト賞受賞のGoogle Maps Hacks」という作品です。

99個の中古スマートフォンを手押し車に載せて運ぶことでGoogleマップ上に架空の交通渋滞をつくり出すというパフォーマンス。作者の体験・洞察を解釈することで巨大テック企業の”戦術的ハッキング”を目指している。

会場では実際に手押し車が展示されていました。

以上個性的なアート部門3作品を紹介しました。アート展示の全ての受賞作品は以下のとおりです。全ての受賞作品は当記事次ページを参照してください。

エンターテイメント部門

続いてエンターテインメント部門を紹介します!展示会の内装は非常にわかりやすく、子連れ含め多くのお客さんがいらっしゃいました。

初めに紹介するのは大賞作品の「音楽」です。

実写映像を元にアニメーション撮影を行うロトスコープ手法を活用している長編アニメーション作品です。新技術であふれる現代に敢えて古典的な手法を使うことで独創性を出していると実際に映像を拝見してわかりました。

作者は約7年半の時間を費やして自主制作に取り組み手描き作画にこだわったそうです。実際の原画なども数多く展示されていますので必見だと思います!

続いてソーシャル・インパクト賞は「分⾝ロボットカフェ DAWN ver.β」が受賞しました。

©OryLab Inc.

このロボットは障碍者雇用を促進するための社会実装プロジェクトの一環。「分身ロボットカフェ」という3週間限定の店舗を東京にオープンしており、外出困難者含め障碍者30名が分身ロボットを用いて接客を行った。

展示会では実際に遠隔で操作している人とのコミュニケーションを体験できるので是非実際に参加してほしい。

その他にも去年SNSで話題になった劇団ノーミーツが優秀賞を受賞しました。「NO密で濃密なひとときを、自宅からお届け。」をテーマにしている劇団で文字の通りZoomなどを活用した新たな劇団の形・エンターテインメントの形を創造しています。

また、功労賞を受賞したさくま あきらさんは『桃太郎電鉄』の作者として有名で桃鉄関連の展示もあります。

アニメ部門【映像研の原画やヴァイオレットも】

アニメーション部門を紹介します!受賞作品の一部は受賞記念上映会を無料にて東京都内の映画館を始め各所にて行っているそうです(先着予約制でもう有りませんでした)

フロアに入ってまず見えるのが大賞受賞「映像研には⼿を出すな!」です。

©Sumito Oowara, Shogakukan / Eizouken Committee

去年の冬クールにNHKにて放送された作品で、ニューヨーク・タイムズ誌が選ぶ2020年の最も優れたテレビ番組「The Best TV Shows of 2020」に選出。非常に人気のある作品です。

実際に原画も展示されており映像も同時に放映していました。

続いて紹介するのは泣けるで有名な人気作優秀賞受賞の「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」です。

©Kana Akatsuki,Kyoto Animation/Violet Evergarden Production Committee

特に特別な展示はなく、映像等の放映も見た感じでは有りませんでした。

そして同じく優秀賞受賞の「泣きたい私は猫をかぶる」の原画展示もありました。

©MUGE Production Committee

本作はスタジオコロリド制作のNetflix独占配信の劇場版アニメーションで、「Asian Academy Creative Awards」で日本初となる最優秀アニメーション作品賞を受賞するなど非常にイマドキな作品です。

実際に原画も十数枚ほど展示されており撮影することも出来ます。

日本での有名作品の他にもフランスのストップモーションアニメが新人賞を受賞しており、海外の芸術も鑑賞することが出来ます。

功労賞を受賞した野沢雅子さんのサインなどの展示(撮影禁止)もありますのでドラゴンボールファンを始めとする様々なファン必見の展示でした!

マンガ部門【3月のライオンなど受賞】

最後に4部門目のマンガ部門を紹介します。

「3月のライオン」が大賞を受賞しており、非常に多くの原画展示もございました。この日は原画から読み取れる創作の舞台裏や、作家性の特徴について解説するギャラリートークが行われていました。

©Chica Umino / Hakusensha

野田サトルさん著のゴールデンカムイ」がソーシャル・インパクト賞を受賞しました。原画を始め設定画なども展示されており非常にきめ細やかな部分までも拝見することが出来ます。

その他にも「空⾶ぶくじら スズキスズヒロ作品集」が新人賞を受賞しておりました。

以上4部門の受賞作品を絞って紹介させて頂きました。他にも紹介できていない素晴らしい作品が5倍以上ありますので是非実際にご覧になって見てはいかがでしょうか。

日本科学未来館のシンボル「ジオ・コスモス」には、フェスティバル・プラットフォーム賞を受賞した「ちぎる」の展示も有りましたのでお台場・青海に来たときにでも行く価値は十分あります!

©AKIYAMA Tomoya

参考になりますと幸いです。ありがとうございました。
以下及び次ページにて展示会概要・作品一覧を掲載しておりますのでぜひ御覧ください。

企画=市井P@オタク総研代表
文責・編集=同上
取材・掲載協力=第24回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展事務局
編集協力=同上
※当記事内掲載の画像は各版権元に帰属します。複写/転用はご遠慮ください。

受賞作品展概要

名称:第24回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展
開催場所:日本科学未来館(東京国際クルーズターミナル駅徒歩5分)
開催期間:9月23日~10月3日・入場無料ですが事前予約制です
公式サイト:https://j-mediaarts.jp/festival/

ヴィーナスフォート周辺からも近いので是非!

今年はオンラインでも楽しめる!

第24回⽂化庁メディア芸術祭をウェブからも楽しめる期間限定オンラインスペシャルサイトもあります!受賞者等によるトークセッションをはじめ、過去3回分の受賞作品のアーカイブの一部をご覧いただけます。

遠方の方は是非こちらでお楽しみください!

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