無料ドメイン「.ga」の運営権がガボン共和国に返還、数百万ドメインを削除へ。運営元のFreenomは昨年に訴訟に直面


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アフリカ,ガボン共和国のccTLDである「.ga」について、全運営権を現在の.tkなどの無料レジストラを運営しているFreenom社から同国の政府機関てあるANINFへ返還されることが明らかとなった。

返還処理はAfnic(フランスのネットワーク情報センター)の支援のもと、6月3日より行われてちる。これに伴ってか、執筆現在DNSエラーが発生、gaドメイン下で提供されているウェブサイトが繋がらない状況になっている。また、発表資料によると「返還作業の一環として、既に登録されている数百万件のドメイン名の削除を行う」としている。

今回の返還の理由について同国政府は〈中央アフリカ第3の経済大国であるガボンが、経済発展には信頼性の高いデジタルTLDを必要であるため〉と〈これまで「.ga」TLDを管理してきたFreenom社の失敗により、「.ga」TLDを提供することができなくなったため〉の2点にあるとしている。

同社はオランダに本拠地を置く会社として、無料でドメインを取得できるサービス「freenom」を運営していたが、昨年3月にMeta社からドメイン占領などの理由で訴訟を受けており、同年には新規登録の受付を終了。撤退が危ぶまれていた。

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。