〈コラム〉Chromeが「🔒マーク=安全」との誤解を防ぐためアドレスバーのアイコンを変更。89%が意味を誤認との調査結果も


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Googleのウェブブラウザ「Chrome」は今月初頭、これは各種研究や調査をもとに、アドレスバーのアイコンを「ロック」アイコンから「調整」アイコンに改めるロードマップを発表した。

ブラウザは、1990年代のNetscapeの時代からサイトがHTTPSで読み込まれるとロックアイコンを表示していた。以降、10年前の2013年の時点ではわずか14%しかサポートしていなかったHTTPSは今や95%以上に。Chromeによると「これはエコシステムにとって素晴らしいニュースとしているが、同時に、ブラウザのセキュリティ保護を示す方法を見直す機会にもなっている。」と紹介し、特に、ロックアイコンの見直しを図るべきだとしている。

Chromeでは当初、HTTPSでのウェブページを表示していた際には「緑色」のカギアイコンが表示されていた。しかしい、「ロックアイコンがウェブサイトの信頼性を示す」と多くのユーザーがアイコンが伝える内容を誤解していることが調査で判明したため、2016年にロックアイコンのデザインを変更したという経緯がある。

以降カギアイコンは灰色で表示されるようになったものの、2021年の調査ではロックアイコンの正確な意味を正しく理解していたのは、調査参加者のわずか11%にとどまったという結果が判明。米国FBIなどがはロックアイコンはウェブサイトの安全性を示す指標ではないとのガイダンスを公表している。

ECサイト表示時の視線移動による、カギアイコンへの注目度の調査

これにより、フィッシングサイトがHTTPSを使用しているため、ロックアイコンも表示している場合でも安全であるという誤解を招くのを防ぐため、Chromeでの南京錠の「🔒」アイコン自体の変更にこの度踏み切ることになったという。

今回の新しい「調整」アイコンは2023年9月にリリース予定のデスクトップ版「Chrome 117」で正式に対応予定で、実験版の「Chrome Canary」では、現在「chrome://flags#chrome-refresh-2023」でChrome Refresh 2023を有効にするとプレビューを確認できるという。

※Chromeブログ(英語):https://blog.chromium.org/2023/05/an-update-on-lock-icon.html

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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