画像を無断使用しAIイラストを生成→権利者の指摘に逆ギレし通報→わいせつ物販売で逮捕〈中国〉
中国国内にてAIイラストを巡って逮捕事案が発生したことが3月10日、台湾の掲示板にて話題になった。
イラストレーターのAさんは自身のイラストを無断で利用してAIに画像を生成し、インターネット上で公開しているBさんを発見。AさんはBさんの無断利用を指摘したところ、Bさんはその指摘に激昂し、Bさんらのグループが「猥褻なイラストをコミュニティで販売している」とAさんらのグループを通報。結果としてAさんは中国公安に逮捕されたという報告だ。
逮捕されたと報告されたAさんは日本のFANBOXのようなクリエイターコミュニティで有料サブスクリプションを行いR18イラストを投稿しており、Bさんらはその好意が「猥褻物販売にあたる」として複数人で中国公安局に通報したという。コミュニティサービスは台湾(海外)のものとされているが、WeChatやAliPayを使って取引を行っていた場合個人を追跡するのは容易という指摘がある。
さらに、中国の動画共有サイト哔哩哔哩(bilibili)では逮捕されたAさん周りのチャットの画面録画と思しき動画が投稿されており、それによると「友人からAさんが逮捕されたって聞いたけど」という会話や、「Aさんは中国四川省に住んでいる」「(綿陽市公安局)にいる」といった緊迫感ある会話が続いていた。
>動画・掲示板等参照元一覧
当該コミュニティの利用者によると「その日のうちにAグループのメンバー全員が逮捕され、警察署で取り調べを受けることになりました。だから今、H站(コミュニティ)は直接、大量の中国人のアカウントが閉鎖している」との報告も。しかし、また別の利用者からは「たまたまAIイラストの件と被った」との話も挙がっている。
AIイラストは関与しないものの、過去にも中国国内では大手同人サークル主催者が「わいせつ物」を売った罪で懲役10年の実刑判決・サークルメンバーも全員逮捕され懲役4年以上になるという事案も発生しており、今回も同様のものとみられる。