〈解説〉2022年のVR/ARデバイス出荷台数は20%減…PSVR2の投入や新型Meta Questで期待の一年になるか


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調査会社のIDCは8日、2022年の全世界におけるAR/VRヘッドセットの出荷台数が前年比20.9%減の880万台という旨の市場調査データを公表した。xRデバイスの出荷台数については、デバイスの製造ベンダー数が限定されていることや消費者の需要等により昨年の時点で減少が予測されており、概ね予測通りの結果となった。

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市場の内訳を見てみると、Meta社の主力コンシューマ向けHMDであるQuest 2が発売から2年が経過したことで出荷台数自体は減少しているものの、市場全体ではMetaは80%近いシェアを占め依然として高い状態。ついで「PICO 4」シリーズを昨年投入したByteDanceが10%のシェアで2位に追従している。一方、AR市場ではNrealが10万台近くを出荷し、トップの座を守っている。

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2022年のコンシューマ向けVRデバイスの発売は実質的に「PICO」シリーズだけであったことから前述の通り出荷台数の低迷は予測されていた。しかし、今年は2月に新型PlayStation VR「PSVR2」が投入され、さらにはMeta社が「Meta Quest」シリーズの最新モデルを投入する可能性が高いという報道もあるなど、出荷台数増が見込まれる。

 

上記の調査結果に対しIDCのMobility and Consumer Device TrackersリサーチマネージャーであるJitesh Ubrani氏は、「MetaとByteDanceがVR分野でしのぎを削る中、Nrealはモバイルゲーマーにアピールすることで徐々にその存在感を高めています」と述べている

また、VRやARだけでなく、MR(複合現実)を活用したヘッドセットに関しても近年注目が集まっているといい、Meta社は昨年エンタープライズ向けに「Quest Pro」をリリース、HTC社も同じくエンタープライズ向けに「XE Elite」をリリースするなど活発な商用化か進行しており、IDCは「入社式やオリエンテーション、研修やコラボレーションなど、複数のユースケースを持つ業務用ユーザーは、その魅力に惹かれるかもしれません。しかし、ARやVRの市場への浸透度がまだ低いことを考えると、複合現実型ヘッドセットが普及するには、数サイクルかかるかもしれません。」とコメントしている。

参照: https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS50467723

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。
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