スタジオジブリの伝説作『海がきこえる』書籍が4刷重版、再上映で関心集まる

トゥーヴァージンズは17日、スタジオジブリのアニメーション作品『海がきこえる』のビジュアルブック『海がきこえる THE VISUAL COLLECTION』の4刷重版出来を報告した。
『海がきこえる』は、作家・氷室冴子の同名小説を原作とし、スタジオジブリの若手スタッフが中心となって制作した作品。高知と東京を舞台に、10代の終わりが近づく3人の若者たちの繊細な心の揺らぎや葛藤に向き合う青春模様をみずみずしく描く。
1993年に日本テレビ系でテレビスペシャルとして放送されて以来、伝説の作品との位置付けだったが、近年インターネットを中心に若い観客層からの注目度が上昇。2024年3月には東京・渋谷のBunkamuraル・シネマ渋谷宮下で劇場再公開され、連日満員のロングランヒットを記録するなど、リバイバル展開が活況となっていた。
本書は制作から31年を経て刊行されたもので、望月監督自らが選んだベスト30カットによるフィルムストーリーや各種カラーイラスト、キャラクター設定画、美術設定画などを収録。
月刊誌「アニメージュ」での原作連載時に近藤勝也氏が描き下ろした約140点の挿画を、未使用分も含めて初の全点カラー収録したほか、近藤氏所蔵のスケッチブックから連載以前のキャラクター素案や当時の貴重な資料も初掲載。巻末ギャラリーでは当時のポスターやチラシ、歴代商品のカバー、グッズ類などの絵柄を一挙掲載。望月監督、近藤作画監督、髙橋望プロデューサー各氏への制作当時と新規取材によるインタビューも収録されている。
『海がきこえる THE VISUAL COLLECTION』
監修:スタジオジブリ
定価:3,520円(本体3,200円+税)
仕様:A4判(297mm×210mm)/並製/160頁(カラー128頁+モノクロ32頁)
発売日:2024年10月25日
発行:株式会社トゥーヴァージンズ
© 1993 Saeko Himuro/Keiko Niwa/Studio Ghibli, N