「野球をやめても安心」一建設が支える若潮野球部の第二の人生 新ユニフォームお披露目

東京都豊島区に本社を構え、飯田グループホールディングスの中核企業である一建設(はじめけんせつ)株式会社が16日、2023年8月より東京都足立区軟式野球連盟1部リーグに所属する社会人野球チーム「SHINMEI GROUP 若潮野球部」の新ユニフォームのお披露目会を開催した。
一建設は「SHINMEI GROUP 若潮野球部」のオフィシャルスポンサーを務めており、今年の8月に新ユニフォームを寄贈した。まず、一建設生産管理本部人材開発部部長の菊地修一氏が会社概要や一建設の大工などの技能者の正社員化の取り組み実績などを紹介した。
菊地氏は「少子化に伴う職人不足が大きな課題となっており建物の完成にも影響が懸念される状況です。約15年前より技能者の育成や社員化の取り組みを行ってきました。ものづくりが好きで手に職をつけたい方、体力があり体を動かすのは好きな方を確保したいと思っていました。一方、SHINMEI GROUP 若潮野球部は野球経験がある部員を確保したい、安定した会社で働き長く野球を続けたい、という願いがありました。」
「そこで社会人になっても野球を続けたい、安定した企業に勤めたい、ワークライフバランスを実現したいと考える学生との橋渡しができるのではないかという思いから約10年前より人材交流を続けて参りました」と、一建設とSHINMEI GROUP 若潮野球部の繋がりの経緯を説明した。
そして「構築してきたカリキュラムと明確なキャリアパスを土台に、さらに多くの技能者を正社員として迎え入れ、人数の拡大を図ってまいります。主に若手の採用(新卒採用)を強化し、現在の225名を将来的には300名、350名と段階的に増やすことを目標としている」と語った。
次にSHINMEI GROUP 若潮野球部代表の山崎伸氏は「野球をずっと続けながら仕事したいという人が結構いるので、その子たちを日本全国さがしていた。一建設さんの方から声をかけられたのが2014年。最初の頃に一建設さんに入った子がもう10年以上たっていて、野球部は非常に定着率が高いです」と現状を共有。
そのうえで、「野球をやめたあとの第二の人生、ほとんど仕事がないという状況が多いです。私の方でいろいろ構築して、なんとかこういう子たちも手に職をつけれないかと進めていきました。その活動が野球界でも話が広がり、来年や再来年の入部希望者の話がくるようになった。最初は私の方から日本各地の監督にご挨拶していたが今では声がかかるようになっています。本当に一建設さんにはいれるのか、正社員になれるのかなど言われますが、しっかりとした正社員になって手に職をつけています」と取り組みについて語った。
そして、「天皇杯で全国大会を目指してます。一建設さんのおかげで選手は野球と仕事を両立できている。これからも一建設さんと共にどんどん人を斡旋していい人材をひとりでも多くいれていきたい」という言葉で締めくくった。