東映アニメ、関西に新制作拠点「大阪スタジオ」設立 今後は「東京と同等の機能」目標に

東映アニメーションは26日、大阪府大阪市内に新たな制作拠点として「大阪スタジオ」を設立すると発表した。
同社は1956年の創立以来、国内では大泉スタジオ、海外では現地子会社を通して製作業務を行ってきたが、製作事業のさらなる拡充と関西圏の優秀な人材獲得、地域との連携強化を目的として新拠点の設立に踏み切ったとしている。
大阪スタジオでは現地で活動するクリエイターや教育機関との連携を図りながら、地域に根ざした人材育成や制作体制の多様化を目指す。
同社の山田喜一郎常務取締役製作本部長は「アニメーション業界全体において、人手不足は深刻化しております。その為、日本全国から広く遍くクリエイターを募り、都内大泉スタジオだけでなく、地方でのスタジオ開設は急務と考えておりました」とコメント。大阪スタジオでは背景美術を中心にスタートし、順次大泉スタジオと同等の機能を持つことを目標としている。
続けて、「全くゼロから作り上げるスタジオという事で、大阪スタジオには固定観念に捉われず、新しい事に積極的にチャレンジする風土、様々な発想アイディアを活かしながら大泉スタジオとはまた違った魅力のあるスタジオに育って欲しいと願っております」と期待を込めた。
大阪スタジオの設立に伴い、同社では背景美術を中心とした新規スタッフの募集を開始している。