東映アニメ、初の売上1,000億円突破を見込む 24年度にドラゴンボール新作、サウジ向けアニメなど


東映アニメ、初の売上1,000億円突破を見込む 24年度にドラゴンボール新作、サウジ向けアニメなど

東映アニメーションは14日、2025年3月期(2024年4月1日~2025年3月31日)の連結業績予想を上方修正すると発表した。

修正後の業績予想によると、売上高は従来予想の900億円から1,008億円へと108億円(12.0%)増加し、同社として初の1,000億超えになる見通し。営業利益は270億円から324億円へと54億円(20.0%)、経常利益は275億円から331億円へと56億円(20.4%)、純利益は195億円から236億円へと41億円(21.0%)それぞれ上方修正された。

同社は修正理由について、「当連結会計期間は、国内外の配信権販売・版権事業が、期初見込みを上回り好調に推移したことや、年間を通して円安基調に推移したことなど」と説明。

同社は『ONE PIECE』『プリキュア』等世界的に知名度の高いIPを有しており、特に2024年には『ドラゴンボール』が新作テレビアニメ『ドラゴンボールDAIMA』を放送、同年にバンダイナムコエンターテインメントが家庭用ゲームタイトルをリリースするなどヒットに富んだ。

以下、前回の四半期決算(2025年3月期 第3四半期)での主な発表内容。
・映像製作・販売事業:第 1 四半期における国内配信権販売の好調に加え、「ドラゴンボール」シリーズ、「ワンピース」の海外配信権販売、サウジアラビア向けテレビアニメ作品納品により好調に推移し、増収増益。
・版権事業:「ドラゴンボール」シリーズのゲーム化権・商品化権、「ワンピース」の商品化権が好調に推移し、増収増益
・商品販売事業:「ワンピース」、「プリキュア」シリーズのショップ事業が好調に稼働するも、映画「 THE FIRST SLAM DUNK」の商品販売の反動等により、減収減益

著者 編集部 経済・社会担当
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