神奈川県、漫画『はたらく細胞』コラボで再生・細胞医療を啓発 薬物乱用に続く取り組みに

神奈川県は30日、人気アニメ『はたらく細胞』とのコラボにより、再生・細胞医療の啓発活動を実施すると発表した。スタンプラリー開催を中心に、リーフレット配布やノベルティ作成など取り組みを展開する。
県では再生・細胞医療の産業化を推進しているとし、今回のコラボを通じて「『はたらく細胞』の親しみやすいキャラクターを通じて、最新の研究を知っていただくことで、若い世代の皆さんに、健康や科学に興味を持つきっかけとなることを期待しています」と意図を説明。
メインイベントとなるスタンプラリーは川崎市の「キングスカイフロント」にて8月12日から29日までの平日限定で開催される。施設内の3つのスポットを巡り、全てのスタンプを集めた参加者には限定アクリルキーホルダーをプレゼントする。
また、キャンペーンの周知活動として、神奈川県内の京急線全36駅にスタンプラリーのポスターを掲出予定。県内各所にもポスターを掲出するほか、『はたらく細胞』のキャラクターが再生・細胞医療について分かりやすく解説するリーフレットを作成し、7科学体験イベントなどで配布される。
『はたらく細胞』は2015年より「月刊少年シリウス」(講談社)にて連載を開始、シリーズ累計1,000万部を超えるヒットを記録した単行本全6巻の「体内細胞擬人化マンガ」。2度のアニメ化を経て、昨年12月には永野芽郁さんと佐藤健さんのW主演で実写映画化も果たした。
同作は体の仕組みを分かりやすく解説する教育的な側面から、学校現場でも教材として活用されており、神奈川県との取り組みは今年1月にも「薬物乱用防止」の啓発で行われていた。