「スマホをゲーム機に変える」コントローラに上位機種が登場 PCでも使えるBackbone Pro


「スマホをゲーム機に変える」コントローラに上位機種が登場 PCでも使えるBackbone Pro

販売代理店のソースネクストは25日、米国Backbone, Inc.のスマートフォン用ゲームコントローラー「Backbone Pro」の国内販売を開始した。価格は29,700円(税込)で、家電量販店やECサイトでも購入できる。

Backboneはスマートフォンに装着して使うコントローラーとして展開されており、以前には「Backbone One」がPlayStation公式ライセンス品として発売された。これに続く今回の「Pro」はその名の通り上位機種となる。

上位モデル「Pro」ではスマホ以外にもGood

スマートフォンゲームはオープンワールドから本格アクションまで、コンソール機と遜色ないクオリティのタイトルが多数だが、タッチスクリーンであるが故に操作が直感的でない、難しいなどの課題がある。近年はコンソール機向けタイトルをスマホで遊べる「クラウドゲーム」サービスも活況だが、こちらも本来コントローラ向けに設計されたものなので、それらの問題はなおさら感じやすい。

それらの問題を解決するために展開されている本シリーズ。製品は伸縮可能なアーム部とコントローラ部からなり、スマートフォンを挟み込むように装着する。本体右側には充電用のUSB-Cと音声出力用の3.5mmヘッドフォンジャックも搭載し、ゲームプレイのニーズに応える。

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本製品はこれまでの「スマホをゲーム機に変える」というBackboneシリーズの特徴に加え、新たにスマホ以外のデバイスでの利用に対応した。一般的なコントローラと同様にBluetooth接続でスマートフォン、PC、タブレット、VRヘッドセットなど、あらゆる環境でで使えるようになった。

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操作性については、元から扱いやすかったBackbone Oneよりも進化。特に左右のアナログスティックが大きく進化しており、家庭用ゲーム機と同等のフルサイズに拡大。さらに、劣化に強くドリフト現象が起きにくい「ホールエフェクト式」かつ、日本メーカーのアルプスパイン(ALPS)社製を採用した。

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Type-C端子にスマホを差し込んで使う
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Switch 2との比較

本体上面にあるボタンのうちZL/ZRは感圧方式になっているほか、割り当て可能な背面ボタンも搭載されており、スマホ以外での用途にも対応できる性能となっている。

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そして、PlayStation公式ライセンス品だったOneに続き、本製品はPS5タイトルを遠隔で操作できるリモートプレイ「PlayStation Remote Play」に対応する。

PSやXboxとの相性◯、スマホゲームはタイトルによって印象変わる

前作では公式ボーダブルデバイス「PlayStation Portal」よりも便利との評価もあった。(※PS Portal比較は過去記事を参照されたいが、大画面の映像体験はPS Portal、携帯性はBackboneにそれぞれ軍配が挙がる)

一方、すべてのスマホゲームのプレイを快適に行えるかと言えばそうでもない。各タイトルの対応状況によってまちまちで、例えば「鳴潮」は装着するだけでコントローラの割当ガイドが表示され、ネイティブレベルでサポートしている。

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「鳴潮」での表示例

しかし「PUBG mobile」や「原神」を始めとした多くのゲームはコントローラの直接操作に対応しておらず、「TouchSync」というBackboneの機能を使うことになる。

これはゲームごとに「ボタン押し込み→特定領域をタッチ」「長押し→タッチ保持」といった具合に指定することで仮想的にプレイすることができる。(ただし、画面スワイプやなぞるといったディスプレイならではの操作が求められるタイトルは向かない)

Backbone Pro (USB-C) – 通常デザインモデル

スマホゲームやPlayStation Remote Play以外にも「Xbox Game Pass」にも対応しており「スマホゲーム版は操作が難しいがクラウドゲームなら問題ない」といった状況も想定されるので、いつも遊んでるタイトルをチェックしていただきたい。

著者 アニメ情報担当