【解説】食玩と侮るなかれ!ガンダムの組み立て式モデル「Gフレーム」の魅力 ジークアクスも発売決定


【解説】食玩と侮るなかれ!ガンダムの組み立て式モデル「Gフレーム」の魅力 ジークアクスも発売決定
『機動戦士ガンダム GフレームFA 08』GQuuuuuuX(ジークアクス)

バンダイキャンディ事業部は19日、公式スタッフブログにおいて『機動戦士ガンダム GフレームFA』の新商品に関する情報を公開した。この『GフレームFA』とは商品名にあるとおり、『機動戦士ガンダム』シリーズに登場するモビルスーツを、共有フレームを芯としてアーマーを被せる形で組み立てる可動フィギュアである。

2018年に第1弾の『Gフレーム』が発売されたが、当初は二の腕、太もも部のアーマーパーツが不十分で、後ろからの見映えに若干の難があった。それが2022年になって現行の『GフレームFA』と商品名が変更に。これまでフレームがむき出しになっていた部位もアーマーで覆われるようになった。

これにより『Gフレーム』時代のモビルスーツもFA仕様で再販されることも珍しくない。あわせて新商品も精力的にリリースされており、立体物を蒐集するタイプのガンダムファンに注目されている食玩だ。

新弾ではストライクフリーダム、三連星ザクⅡ、そしてジークアクスが収録!

19日のスタッフブログでは、現在公開されている限りでの最新弾となる『機動戦士ガンダム GフレームFA 08』のラインナップと商品詳細が画像付きで公表された。その内訳はストライクフリーダムガンダム。高機動型ザクⅡ(黒い三連星仕様)、そしてGQuuuuuuX(ジークアクス)である。

本商品は基本的に、アーマーセットとフレームセットが別売りとなっており、2つ購入することで可動式のフィギュアが完成する仕組みとなっている。本弾ではストライクフリーダムガンダムはアーマーセット、フレームセットに加えてオプションパーツセットも登場。

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ストライクフリーダムガンダム

3箱購入すれば満足度の高い可動フィギュアを組み立てることができるという仕組みになっている。

だが、恐らくもっとも注目されるのはガンダムシリーズ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』のジークアクスではないだろうか。

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GQuuuuuuX

スリムなモビルスーツの印象を持つジークアクスは外装もシンプルで、アーマーセットもこれに準拠している。背負いモノや装飾が少ない方が可動させる上でのストレスもないため、Gフレームという商品の魅力を提示しやすくなっているはず。

もちろん、三連星のザクⅡも複数購入したくなるラインナップとなっている。MSVファンにも三連星ファンにもオススメだ。武装もザクマシンガンにヒートホーク、ジャイアントバズやザクバズーカと豊富。

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三連星のザクⅡ

ガンプラの品薄状態で渇きを癒す貴重な組み立て式食玩、『GフレームFA』

ところで筆者は本シリーズを無印『Gフレーム』時代から追いかけている。といっても、好きな機体が出たときだけつまみ買いする程度でコンプには程遠いわけだが、本商品はたかが食玩と侮るには、クオリティが高過ぎる。

基本的な塗装は商品状態で既に施されているうえ、タンポ印刷でマーキングされている機体もしばしば。少し前にはフレームを特別製に改良した変形可能なハンブラビもリリースしていたが、こちらはファンの間でも話題となり、争奪戦も発生した。

何より現在、ガンプラがかつての一大ブームに匹敵する勢いで注目されており、どこの量販店や模型店でも品薄状態。そんな中にあって『GフレームFA』は、簡易的なガンプラ感覚で楽しめる組み立てキットという側面から、ガンプラに飢えたファンにも愛されている。

筆者もその中の一人で、購入し、組み立てて、再現されていないパーツの塗装を部分的に足してスミ入れしたり、デカールを貼ってつや消しスプレーを吹いたりして楽しんでいる立場だ。結構雑に手を入れても、元は食玩ということを考えればあまり気負う部分もない。

しかも量産機の場合は割と定期的に再販もされているため、「量産機はいっぱい欲しいが、組み立てを一からやるのはちょっと…」という物欲強めかつ週末モデラーな方にもオススメだ。

その再販も、基本的には初めにリリースされたものから武装や塗装、印刷がグレードアップしていることがほとんど。集めて比較するのも楽しいし、ジオン系の場合、量産型にも隊長機用のブレードアンテナが付属するため、MSVのエースパイロット用を塗装で再現することもできる。

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(ジム・クゥエル。一部追加塗装しただけだが、元々かっこいい)
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(市販のゲルググ量産型のリペイント。ジョニー・ライデン専用機を再現)

たとえば『機動戦士ガンダム GフレームFA 08』を例に挙げれば、高機動型ザクⅡも既に過去に別成形色で発売済み。しかし同機は他にもエリオット・レムやシン・マツナガも搭乗し、専用カラーも設定されている。

三連星仕様は黒いので隠蔽は難しいが、しっかりサフ吹きをして塗装すれば、その他のパイロット専用機を自作することも可能になる。

こういった、模型本来の四苦八苦と「これを元に何を作ろう」というアイディアの創出を気楽に味わえるのもこの商品シリーズの魅力だ。

次弾の『機動戦士ガンダム GフレームFA 08』の発売は今年の11月予定となっている。発売まで少し間が空くが、市場には過去弾がまだ残っていることも多いので、掻い摘んで組んでみてはいかがだろうか。

ただし、フレームセットとアーマーセット2つを購入しないと真価を発揮しない食玩なので、どちらか1つだけ購入したり、間違えてアーマーセット「だけ」2つ購入したりしないようにご注意を……!

【参考】バンダイキャンディスタッフブログ
https://bandaicandy.hateblo.jp/entry/20250619_gundam2

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著者 松本ミゾレ