ゲーム開発のアクアプラス、再び別親会社への譲渡が決定…リメイク版ToHeartは「順調」

ポールトゥウィンHDは24日、ゲーム開発会社として知られる連結子会社・株式会社アクアプラスの株式をグループ外へ譲渡する方針を決定した。現在、複数の企業と譲渡交渉を進めているという。
ポールトゥウィンHDはゲームデバッグやモニタリング、ソフトウェアテストなどを提供するゲーム開発関連企業。アクアプラスは『うたわれるもの』恋愛ADV『ToHeart』などを手掛けるゲームブランドとして知られており、2022年までは「コミックとらのあな」を運営するユメノソラホールディングス傘下だったが、現在は同社子会社であるHIKEの子会社という関係にある。
直近にもアクアプラスは『ToHeart』のリメイク版作品を6月26日に発売を予定。こちらは「順調に予約数を伸ばしている」としている。しかし、コンテンツ産業の規模拡大と競争激化に伴い、競争力のあるポジションを獲得するためには「従来以上の先行投資を継続的に実施しなければならない事業環境にある」と判断したという。
メディア・コンテンツの収益化に更なる先行投資と時間を要する中、同日付でHIKEのMBOにも合意しており、アクアプラスについても同様の理由でグループ外への株式譲渡方針を決定。また、メディア・コンテンツ業務自体からの撤退も決定した。
アクアプラスはHIKEの子会社であったが、同社は「HIKEに含めて異動するよりも、HIKEから切り出して単一のゲーム開発会社として譲渡する方がより幅広い相手先に検討して頂ける」と説明している。これにより「アクアプラスとのシナジーがより見込める相手先に譲渡できる可能性が高まる」と判断したという。