MIXIの“女子競輪アニメ”がアメリカ進出 スポーツやベッティングの魅力発信

MIXIは24日、同社のメディアミックスプロジェクト『リンカイ!』のアニメ作品について、2025年秋より北米地域での配信を開始すると発表した。7月3日から6日まで米国ロサンゼルスで開催される世界最大級のアニメイベント「Anime Expo 2025」のブースにも出展するという。
『リンカイ!』は、全国の競輪場をホームとする女子競輪選手のキャラクターを制作し、キャラクター、コミック、アニメ等の展開を通じて競輪の魅力を発信し、全国の競輪場を盛り上げることを目指すプロジェクト。2024年4月より放送されたアニメ作品では、女子競輪を舞台に、若きレーサーたちが夢と仲間のために全力で走る青春ストーリーとして、競技の迫力や選手たちの葛藤と成長を描いた。
これまで日本、フランス、スペイン、イタリア、韓国、アジア各国で放送していたが、今回の北米配信は現地のエンタメ企業を通じて展開する予定となっている。主人公の伊東泉役を演じる川村海乃さんは「ついにアニメ『リンカイ!』が北米でも配信されると聞いて、世界中の方々にこの物語を見てもらえると思うととても嬉しいです」とコメントした。
一方、チーフプロデューサーの宇野博美氏は、同社の戦略的を説明。「MIXIがアニメ『リンカイ!』を展開する目的は、単なるIP活用にとどまりません。私たちが目指しているのは、ソーシャルベッティングという新しい体験価値とコンテンツを”本質的に接続”することで、ユーザーに「幸せな驚き」を届けることです」と述べた。
さらに「アニメ『リンカイ!』は、競輪というスポーツの魅力と、そこで活躍する選手たちの人間ドラマを描くことで、新たなユーザー層にリーチするための強力な起点となります」と位置づけ、今後の展開について語った。
MIXIは「モンスト」運営企業として知られる傍ら、近年は「スポーツ事業」として競輪予想アプリ「TIPSTAR」をはじめとするベッティングサービスに注力している。友人や仲間と一緒に楽しむソーシャルベッティングにも進出し、直近2月にはオーストラリア企業の買収も実施していた。