【Switch 2】先代同様にJoy-Con 2は“ドリフトしやすい”構造――修理大手が分解検証

6月5日に発売された任天堂の新型ゲーム機「Nintendo Switch 2」について、精密機器の修理大手「iFixit」が早くもハードウェアの性能検証を実施した。同社の報告によれば、新型「Joy-Con 2」のアナログスティックは、構造的にドリフト問題が多発する可能性が高いという。
Joy-Conにおける「ドリフト問題」とは、長く使用するうちにプレイヤーがスティックに触れていないにもかかわらず、カーソルやキャラクターが勝手に入力方向に動き続ける現象を指す。この現象は先代のNintendo Switchから発生したもので、改善が望まれていた。
これはスティックの傾きを検知する「ポテンショメーター」と呼ばれる部品が、物理的な接触による摩耗やホコリ等の混入が原因となり、正確な位置情報を出力できなくなるという仕組み。
Nintendo Switchのジョイコンは摩耗によりドリフト問題を引き起こします。新発売のSwitch2の分解で、従来と同じワイパー型センサーのポテンショメーターを発見しました。ドリフト耐性を高めるには磁力を用いたホール効果センサーが理想です。しかし本体に使用された磁石とセンサーが干渉するでしょう。 pic.twitter.com/ZeQ71Xqmyp
— iFixit Japan (@iFixit_Japan) June 6, 2025
Joy-Con 2では、装着方式にマグネット式を採用したり、マウス機能を搭載するなど新しいポイントが多数登場した。しかし、前述のiFixit社による分解レポートにより、期待されていた摩耗しづらい「ホール効果センサー」は採用されておらず、従来通りのポテンショメーターが使用されていることが確認された。
しかしながら、Joy-Con 2にはスティックの根元からホコリが侵入しにくくなるなど、接触不良が発生しづらいような部分的な改良も見受けられる。実際に長く使ってみないと分からない点でもあるが、これまでよりかは発生しづらくなっていることが期待される。