テレビ視聴動向から“本当に観られている”春アニメを大解剖 期待の新星&大人気2作品とは?


テレビ視聴動向から“本当に観られている”春アニメを大解剖 期待の新星&大人気2作品とは?

TVSレグザは26日、テレビ視聴データを活用したアニメ作品の評価企画「Anime Data Award」の2025年春アニメ中間結果を発表し、現時点でどの作品がどの層で盛り上がっているかなどの報告を行った。

この調査は2025年冬アニメから同社の「みるコレ編集部」が行ったもので、レコーダーやテレビ機器における約67万サンプルの視聴データを分析し、実際の視聴状況に基づいて今期アニメの人気作品を選定する取り組み。ソーシャルメディアやネットでは捕捉することのできない「テレビでのリアルな見られ方」を探る。

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“どれだけ早く予約を消化したか”ユニークな調査のトップは…

26日に発表されたのは、4月から7月まで放送されている「春アニメ」における中間経過の報告。2部門で作品を表彰しおり、前者の今期初めてアニメ化された作品を対象とした新作部門賞は3位「完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる」、2位「謎解きはディナーのあとで」、1位「片田舎のおっさん、剣聖になる」となった。

特に首位の「片田舎のおっさん、剣聖になる」は中間地点までの間、離脱が少ないうえに「M2〜3(35歳以上男性)」でダブル首位、35歳以下のM1層でも3位とどの年齢層にも支持されていることが示されていた。

また、同時に発表されていたテレビデータならではの「予約消化賞」も同作が獲得。こちらは録画予約後1週間以内に再生する率が最も高い作品を選定する部門で、視聴者がどれだけ「早く続きが見たい」と感じるのかを指標として設定されている。

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一方、2期目以降の作品や連続2クール、リメイク作品…などを対象とした人気シリーズ賞は3位「Aランクパーティーを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。」、2位「機動戰士Gundam GQuuuuuuX」、1位「蒸屋のひとりごと」という結果になった。特に上位2作品は幅広い世代から、今期に抜きん出て支持されているとみられ、リアルタイム視聴に伴うソーシャルメディアでの盛り上がりも確認されている。

同社では、毎クール約70作品ある新作アニメの中で、ネット上で話題になりやすい作品だけが人気作品とは限らないとの認識を示している。実際の視聴データを公開することで作品を応援し、視聴者に「今からでも見てみよう」と思ってもらうことを目的としてこのイベントを企画したとしている。

ちなみに、前回冬アニメの最終結果は新作部門賞は「SAKAMOTO DAYS」、人気シリーズ賞は「薬屋のひとりごと(第2期)」、予約消化賞は「俺だけレベルアップな件 Season 2 -Arise from the Shadow-」がそれぞれ選ばれた。

調査の実施要領や各部門のもっと詳しい週別での視聴動向などは26日に行われたライブ配信から確認できる。同配信ではニッポン放送の吉田尚記アナウンサーとレグザ担当者が出演しており、データだけでなく感想ベースでのおすすめも紹介されていた。(東京、埼玉、神奈川のみのデータを使用)

©TVS REGZA Corporation All Rights Reserved./©佐賀崎しげる・鍋島テツヒロ/SQUARE ENIX・「片田舎のおっさん、剣聖になる」製作委員会

著者 編集部 経済・社会担当
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