1960年誕生「ポロンちゃん」第二の人生は“マンガ”から 65周年記念に「IP化」戦略

1960年に誕生し親しまれてきた赤ちゃん用おもちゃ「おきあがりポロンちゃん」が、誕生65周年を迎えるに当たり「第二の人生」としてキャラクター展開を開始する。この度、その展開第一弾として、版権管理を行う株式会社ProTribeが連載まんが『時旅(タイムリーパー)ポロンちゃん』を発表した。
ポロンちゃんは昭和のベビーブーム期に出産祝いの定番品として人気を博し、以降も材質やデザインの変更を重ねながら製造が続けられてきた。しかし、2023年8月に最後の国内製造工場が廃業し、長年の歴史に幕を下ろした。これを契機に、実体にとどまらない「キャラクターIP(知的財産)化」が模索されるようになった。
キャラクター展開の第一歩となる今回のまんが連載では、昭和からタイムスリップしてきたポロンちゃんと、現代に生きる小学2年生の「こはるちゃん」との交流が描かれる。「どこか抜けているけれど、どこまでもやさしいポロンちゃんが、悩み多きこはるちゃんのそばで、静かに見守り、時に失敗しながらも“おきあがる力”を伝えていきます」とされている。
作品の作者は、週刊少年ジャンプ月例賞入選歴を持つ漫画家・イラストレーターの梅治郎氏。連載は5月1日より、ポロンちゃんの公式インスタグラムアカウント「okiagari_polonchan」で公開が始まる。
今後もポロンちゃんのキャラクター展開は続く予定で、5月から6月にかけては公式サイトのリニューアルとECショップの開設が予定されているほか、7月には65周年記念の第二弾企画が発表される。また、8月には第三弾企画の発表も控えているとのこと。