癒し求めるなら拍子抜けしそう。 「ちいかわ」新作ゲームは戦闘メインの放置系。収益モデルは「課金×広告視聴」

スマートフォン向けゲームアプリ『ちいかわぽけっと(ちいぽけ)』の正式サービスが3月27日に開始した。事前ダウンロードでは「4カ国で無料ランキング1位」の記録するなど期待が寄せられていたが、既プレイヤーからは早速さまざまな感想がソーシャルメディアで共有されている。
『ちいぽけ』とは名の通り、人気キャラクター「ちいかわ」を題材としたアプリゲームとして発表され、サイバーエージェントグループのアプリボットからリリースされた。ゲーム中では「ちいかわ」やその仲間たちが草むしりや料理、危険な敵の討伐などを行いながら、ストーリーを楽しむことができる。
実際にゲームをプレイしてみると、本作はいわゆる「放置系バトル」であることがわかるが、このプレイスタイルは個人によって受け取り方が変わりそうだ。というのも「ちいかわ」といえば癒しやほのぼのとした世界観やキャラクターが支持されているため、ゲームに期待を寄せていたファンの間では「癒しゲー」と思っていた方も多かっただろう。
もちろんゲーム中には「ちいかわ」「ハチワレ」をはじめ原作キャラクターが登場し可愛らしさを発揮しているが、ゲームシステムが癒し系とは一線を画す戦闘中心の内容となっている。そのため、本作に「ちいかわたちと仲良く遊ぶ」「ミニゲームができたらいいな」のようなイメージを持っていると、実際の戦闘メインのプレイスタイルは少し拍子抜けするかもしれない。
キャラクターの成長やステータスの強化などの仕組みを見ると、ネット広告で話題になった「キノコ伝説」に似通ったものを感じさせる。なお、すべてが戦闘というわけではなく、ホーム画面はアイテムを集めて「自分だけ」のものを作れるようなカスタマイズ性も存在する。
ガチャシステムは?「広告視聴」システムとの併用するスタイル
また、プレイスタイルとあわせて、としてゲーム内での「課金」「広告」も注目されている。本作はその他のスマホゲームと同様に基本無料のアプリ内課金方式、つまりガチャが存在し、「ぶき&どうぐ」「おたすけ」の2種類のガチャを用意。これらのガチャは回すたびにレベルが上がり、排出レア度が上昇する仕組みになっている。
例えば前者「ぶき&どうぐ」ガチャは全部で7つのレアリティがあるが、最高★7を引けるのはレベル7以降で、排出確率も0.0005%から最大0.01%とかなり低い。一方、登場するメインキャラクター自体にガチャ要素はなく、ゲームを進めることで解放される点は評価されているようだ。
また、本作にはアプリ内課金に加えて「広告視聴」によるインセンティブが設けられているのが大きな特徴で、無課金でも一定の宝石(アプリ内通貨)を獲得できる仕様になっている。これは課金を忌避するプレイヤーにとっては魅力的である一方、プレイ中に「頻繁に広告に誘導される」などとユーザー体験に影響するような意見も寄せられていた。
※アプリ内の広告は月額989円の課金サービス「ゴールドパスポート)」を購入することですべて非表示になるとのこと。「毎日プレゼント」「自動おやつ」などの特典も。
総じて、本作は「放置系好きだから助かる」という感想から「思ってたものと違う」との反応まで…ファンやプレイヤーの間で賛否の分かれそうなゲームスタイルになっているようだ。
なお、本作では正式サービス開始を記念し各種キャンペーンが実施中。「スタートダッシュミッション」では、チュートリアル完了後30日間ミッションを進めることで、ホームアイテムや「ジャマ衣装のハチワレ」などが入手可能に。、合計5日間のログインで宝石11,000個を獲得できる「リリース記念ログインボーナス」も開催されている。
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