日本人の睡眠時間は世界最下位だが「規則正しさ」は首位…4人に1人が「休日時差ボケ」と推定=ポケモンスリープ調べ


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株式会社ポケモンは今月14日、同日が「世界睡眠デー」であることを記念し、全世界7か国の『Pokémon Sleep』ユーザー約1,700万人のプレイデータをもとに、睡眠習慣や休日と平日での睡眠リズムの乱れ(ソーシャルジェットラグ)に関する調査結果を発表した。

日本は睡眠時間ワースト1位も、規則正しさ1位

今回の調査によると、世界平均の平日の入眠時刻は0:17、起床時刻は7:56であり、休日は入眠時刻が0:44、起床時刻が8:50に。日本単独では平日の平均睡眠時間が7時間1分と7カ国平均を38分下回り、世界ワースト1位となった。

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一方、『Pokémon Sleep』のリリース直後から現在までプレイしている日本人において、リリース直後3か月時点での平均睡眠時間は6時間55分であったのに対し、調査対象である直近3か月の平均睡眠時間は7時間26分であったことから「リリースからおよそ1年半で日本人の睡眠時間は約30分伸びている」とサービスの意義を紹介した。

なお、各国において休日の睡眠パターンが平日よりも遅れる傾向があるなか、日本のユーザーは平日と休日の睡眠の時間帯のずれは総じて最も小さいこともわかり「規則正しさ1位」と評価した。ゲームユーザーの「ねむりの約束」の状況からも規則正しい生活リズムが維持されていることがうかがえるという。

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4人に一人が「時差ぼけ状態の可能性を抱えている」

今回の調査では、ミッドスリープタイムのずれが1時間以上であるユーザーをソーシャルジェットラグ該当者と定義した結果、全世界で26.1%、4人に1人が「時差ぼけ状態の可能性を抱えている」ことが明らかとなった。

また、日本の『Pokémon Sleep』ユーザーに対するアンケート調査では、仕事・学校などで制約がある平日と、時間に比較的融通の効く休日の入眠・起床時刻のずれを指す「ソーシャルジェットラグ」にまつわる質問が行われ、「88.7%」が認識していないと回答した。

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該当者のうち「日中も眠気を感じることがある(57.6%)」、「朝に起きづらさを感じることがある(50.1%)」、「日中に疲労感やだるさを感じることがある(46.8%)」、「時間的には十分な睡眠をとっていても、寝足りないと感じることがある(42.9%)」との回答が多く、特に朝の起床時の不調が目立つことが示唆された。

ソーシャルジェットラグの該当者のうち、「87.8%」がその予防や改善に意欲を示しており、『Pokémon Sleep』内の「ねむりの約束」により、2人に1人が実際に予定を切り上げて睡眠を優先した経験があるという。

睡眠学者の柳沢正史教授は、本調査に関し「ソーシャルジェットラグ」と「ミッドスリープタイム」について、「ソーシャルジェットラグは、たとえば、次の日が休みだからといって夜ふかしをすると、休日だけ『遅寝遅起き』になり、平日と休日の間に自分で時差を作り出してしまっている、という考え方がもとになっています。入眠と起床のちょうど中央の時刻を『ミッドスリープタイム』と呼びますが、この睡眠中央時刻は『遅寝遅起き』『早寝早起き』のいい指標になります」と解説した。また、同教授は「ゲームをきっかけに、睡眠に対する優先順位を上げることができているのは素晴らしい!」とコメントしている。

この結果を受けて、ポケモン公式YouTubeチャンネルでは、3月13日(木)7時より「ねむりの約束」をテーマに、くさねこポケモン「ニャオハ」の特別映像が公開された。映像内では、日頃の疲労から夜更かしの誘惑に直面する主人公に対し、「ニャオハ」がその行動を控えるよう働きかける様子が描かれている。また、3月26日(水)までの期間、渋谷にて「ねむりの約束」をテーマに、全9種のポケモンが登場する影絵風ライトアップが展開される。

著者 編集部 IT/デジタル担当
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