芸能事務所大手アミューズ、春休み狙った“偽スカウト”に注意喚起　巧妙ななりすましの事例とは

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大手芸能事務所の株式会社アミューズは学生・生徒の春休みを前に、同社の社員や関係者を装った偽のスカウト行為に関する注意喚起を発表した。同社によると、「にせものスカウト」「なりすましスカウト」に関する通報が増加しており、被害を防ぐための周知が必要と判断したという。

アミューズは、福山雅治や星野源など多数の人気アーティストや俳優が所属する芸能事務所で、音楽・映画・舞台など幅広い分野で事業を展開。アニメ分野でも前田佳織里ら人気声優が多数在籍しており、広く知られているが故に、いわゆる社員の「なりすまし」が報告されている。

同社のスカウト活動については厳格な基準を設けており、公式のスカウト担当者が個人情報を不適切に扱ったり、特定の場所へ誘導したりすることはないとしたうえで、今回の注意喚起では、偽スカウトの特徴として以下のような例を挙げた。

・社員証の提示を拒否する「今日は休日だから、名刺も社員証も持ってない。」
・社内での確認を妨げる「今回のスカウトは秘密の特別プロジェクトだから、アミューズに問い合わせても、会社の人は僕のことは知らないと言うはず。そう言えと僕から社員に指示してあるから。」
・スカウトは外部の人間が行うと主張「アミューズさんは芸能事務所なのでマネージャーはいるけど、スカウトはアミューズさんの社内にはいない」「スカウトである僕のことを信用してくれないなら、僕も君を信用できない」

さらに悪質な例として、信頼してもらうべく当初はアミューズのオフィスでの面談を持ちかけるが、直前に「前の仕事が延びたので、すいませんが場所を変更させてください」と言って場所を変更する手口も確認されているという。

同社は、「当社がスカウトする場合、以上の例のようなことは言いませんし、しません」と断言しており、不審な声かけがあった際には、公式の問い合わせフォームを通じて報告するよう呼びかけている。また、偽スカウトに巻き込まれた場合、金銭トラブルや犯罪被害につながる恐れがあるとして、「くれぐれもご注意ください」と警戒を促している。

著者 編集部 経済・社会担当
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