「必ず復活いたします」決済関係でサービス停止した「マンガ図書館Z」再開に向けたクラファンが早くも目標到達
昨年サービス停止を余儀なくされた電子書籍配信サービス「マンガ図書館Z」を運営する株式会社Jコミックテラスがサイト再開に向けた運用資金確保を目的に、クラウドファンディングを発表した。MOTION GALLERYにて受付を開始しており、すでに370万円以上が集まっている。
マンガ図書館Zは、漫画家の赤松健氏が2010年に立ち上げた「Jコミ」を前身とするウェブコミックサイト。絶版作品を中心に電子化されていないレアな作品を無料で配信しており、広告収益を作家に還元するビジネスモデルを14年にわたって展開。電子書籍サービスが一般的ではなかった当時、先駆的な存在として注目を集めた。
しかし、昨年10月末、決済関係でのトラブルにより代行会社との契約が終了。運営会社は資金繰りの試算と検討を重ねたものの、作家への還元が困難になる状況での運営継続は信頼関係を損なうと判断し、サービス停止を決定し、大きな話題を集めた。
当時、今後の展開として非営利団体への移行やクラウドファンディングなどによる再始動の可能性も模索するとしていたが、今回のプロジェクトでは300万円を目標に支援を募り、2025年4月末の再開を目指す方針を明らかにした。
プロジェクトの支援者向けの特典には、39名の協力作家による応援イラストの提供やサイトへの支援者名の無期限掲載などを用意。具体的には1,000円からの応援コースを始め、スマートフォン用壁紙の提供、高解像度イラストのデジタルデータ配布、企業向けのバナー掲載権など、複数の支援コースを設定し、3月31日まで応募を受け付けている。
同社はプロジェクトページにて「「マンガ図書館Zは帰ってくる!!現時点ではまだ目標でしかありませんが、より多くの支援を頂ければこの目標が現実となることは間違いありません。多くの作家様のマンガを多くの読者の皆様に届けるためにマンガ図書館Zは必ず復活いたします」とコメントしている。
■「マンガ図書館Zは帰って来る!」サイト再始動プロジェクト
開催期間:2025年2月5日 ~ 3月31日
目標金額:300万円
「Z応援コース」1,000円
「スマホ向け壁紙支援コース」3,000円~
「サポーターコース」8,000円~
「高解像度イラスト支援コース」8,000円~
「サイトロゴコラボ掲載権」20,000円~
「法人向けTOPページバナー掲載権」250,000円~