遂に全国公開!新作映画『ベルサイユのばら』キャスト陣「震えるような感動」宝塚OGも純白スーツで駆けつける
1月31日(金)から劇場公開が始まった『ベルサイユのばら』新作劇場版アニメより、公開前日にあたる30日に世界最速上映会による舞台挨拶イベントが開催。メインキャストの沢城みゆき、平野綾、豊永利行、加藤和樹が登壇したほか、2024年10月13日の千秋楽をもって宝塚歌劇団を退団した元宝塚歌劇団雪組トップスター・彩風咲奈が本作の公開を祝し、純白のスーツを纏い会場に駆けつけた。
映画上映後、ステージに立った沢城が、観客に向かって「楽しんでいただけたでしょうか?」と呼びかけると、会場からは万雷の拍手が。その様子に笑顔を見せた沢城は「今日という日を皆さんと一緒に迎えられて本当にうれしく思います」と晴れやかな表情を見せた。
『ベルサイユのばら』新作アニメ映画、公開前夜に豪華キャスト集結
この日、いよいよ公開初日を翌日に迎えるということで「立ち上げからやっている方は8年とか9年くらいの年月がたっているそうですが、わたしたちは歌録りが3年くらい前、セリフを録ったのが2年前。そしてここ半年は取材まわりをやらせていただいて。少しずつみんなで前に進んできたなという気がしていたので、今日は独特の震えるような感動があります」と感慨深い様子。
平野も「早く皆さまに観てもらいたいなと気持ちが急(せ)いて。でも何年も待たなくてはいけないという気持ちになっていたので。本当にようやくという感覚。こうして公開となって、皆さまひとりひとりのお顔を見ることができて、ようやく安心してきました」と語ると、豊はも「『ベルサイユのばら』という歴史のある作品で。ほかの方はいいんですが、俺がアンドレでいいのかという気持ちがあります。われわれが収録している段階では世間に公表されていないわけですが、公表した時のことを想像すると(観客に)『アンドレか……』と思われないか心配だった」と畳み掛け思いを吐露。
さらに加藤も「早く観てもらいたいという気持ちがありましたが、情報解禁される前はフェルゼンは俺で大丈夫か? という気持ちもありました。ただ映画の情報が公開されて、皆さんの期待値が高まった時に、われわれも一緒にその期待値が高まっていたので。いよいよ明日が全国ロードショーということでうれしいですね。やっと、という気持ちが大きいです」と晴れやかな表情で語った。
その後トークが進んでいく中で、スペシャルゲストとして、元宝塚歌劇団雪組トップスターの彩風咲奈が登場。
元雪組トップスター・彩風咲奈がサプライズ登場、キャストに花を贈呈
それぞれが演じたキャラクターにちなみ、沢城には白いバラを、そして平野に赤いバラをプレゼントすると、ふたりとも感激の表情を見せ「ただのファンですよね。本当に光栄です」「(登壇時にステージに向かう)階段の下あたりから認識できなくなってきました。こんなに近くで拝見する人じゃないんだという。遠くの方にいていただくと『うわーっ!』という感じでいられるんですが、こんなに近くで拝見するとあまり……ご本人だと認識できない感じなんです」と夢見心地な表情で語った。
一方の彩風は、「ベルサイユのばら」という作品について「わたしにとっては夢の原点ですね。この作品がなかったら宝塚には巡り会うこともなかったですし、宝塚の在団中も何度かこの作品に触れて。そのたびに夢をいただいてきた。そんな作品です」と思い入れも強い様子。そしてこのたびはじめて劇場映画として公開されることになった本作について「すばらしかったです。歌に音楽、皆さまの声も豪華絢爛(けんらん)で。またときめきをいただきました」としみじみ。
宝塚の大ファンだという平野も「先ほど彩風さんを紹介する時に2001年の宙組公演『ベルサイユのばら2001 フェルゼンとマリー・アントワネット編』にあこがれて、という紹介があったんですが、実はわたしもあれがはじめて見た『ベルばら』だったんです。わたしもすごく大好きで。実はその時にマリー・アントワネットを演じていた花總まりさんとちょうど今、舞台のおけいこでご一緒させていただいているんです」と運命的なものを感じている様子だった。