【現地レポ】年末恒例の「コミケ」閉会、2日間で30万人参加 前回比4万人増、コロナ禍以降最多更新
12月29日から30日にかけて、東京ビッグサイトにて大型同人誌即売イベント「コミックマーケット105(C105)」が開催された。最終日となった本日30日は16時に閉会し、速報値ベースで15万人のが参加。同数だった昨日と合わせて累計30万人が参加し、前回比で4万人の増加を記録した。
世界75カ国からも集結
コミックマーケット、通常コミケはアニメやゲームなど多様なジャンルの個人クリエイターが自作する「同人誌」を頒布する世界最大の即売会イベント。サークルでの頒布エリアを中心に、コスプレイヤーたちが撮影を応じるコスプレエリアや、企業が出展ブースを構える企業エリアなどが展開され、会場となる東京ビッグサイトを全館使用する一大イベントになっている。
今冬のコミケは過去数年間に引き続きチケットとリストバンドによる完全有料制で実施。一日あたりの人数制限を設けずに、各日十数万人の来場を見込んでいたが、結果として新型コロナウイルスによる感染症防止対策が行われていた過去数年間で最も多い数値を記録。2019年に行われた75万人参加のC97に次ぐ規模となった。
会場には若年層からベテラン勢まで、同人誌を買い求めたりコスプレ撮影をしたりと多様な参加者が来場。海外からの参加者も多く見受けられ、2日間で75カ国が集結した。(準備会国際部発表)
次回はビッグサイト改修工事で規模は縮小予定
最終日となったこの日は昨日に続き晴天に恵まれながらも、朝から昼にかけての待機列は海風とともに寒さに見舞われた。開場時刻と同時に入場することができる「アーリー入場」の受付以降は東展示場のサークルエリアを中心に盛況。
各サークルの設置範囲を変更したことで出展規模は過去最大となり、サークル数は前回から約5,000スペース増加。1日あたり約14,500スペース、2日間合計で約29,000スペースが集まった。ゲーム系が主だった初日とは変わり、評論から創作、男性向けやVTuberなどのサークルが集結した。
午後からは当日販売も一部行われた「午後入場」参加者も加わり南・西展示場の企業エリアやコスプレエリアがさらなる盛り上がりを見せた。次回は2025年8月16日〜17日の2日間、東京ビッグサイトにて開催される。なお、次回は東展示棟の一部が改修工事で使えないため今回比では規模縮小となる。
※ウォーターマーク付き画像は弊社編集部撮影・その他は準備会提供写真