任天堂、東宝、集英社…2026年卒に聞く“人気企業”上位をエンタメ系が席巻 首位は7年連続伊藤忠


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学情が実施した2026年卒の「就職人気企業ランキング」において、伊藤忠商事が7年連続でトップの座を維持し商社の根強い人気が見られたなか、今年もエンターテインメント関連企業が存在感を示している。

ランキングでは任天堂が3位、オリエンタルランドが4位、東宝が5位と、エンターテインメント業界の企業が上位を席巻。さらに、集英社、KADOKAWA、講談社、バンダイ、ソニーミュージックグループなど、同業界の企業が20位以内に7社もランクインする結果に。これは昨年の5社を上回るものとなっている。

2023年に公開した「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」がヒットした任天堂や、「ゴジラ-1.0」が北米でも邦画実写歴代最高の興収となる大ヒットを記録するなど、各社好調な業績を示しているほか、出版各社もIP(知的財産)を軸に海外事業を展開。海外でもビジネスを広げている企業に学生の就職意識が向けられているという。

なお、首位を獲得した伊藤忠商事は7年連続トップとして、非資源分野での事業展開とアパレル、コンビニ事業での実績が評価。伊藤忠も直近よりアニメーション作品の製作への関与を強めており、エンタメ分野でも頭角を示すのかに注目される。

次ぐ2位は味の素で、前年の10位から順位を大きく上げたほか、金融業界においても変化が見られ、昨年は1行のみだったメガバンクが3行トップ100入りを果たした。日本銀行のマイナス金利解除や株式市場の活況が、金融セクターの魅力を後押ししたと分析されている。

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調査期間:2024年4月1日~2024年10月31日
調査機関:株式会社学情
調査対象:2026年3月卒業予定の全国大学3年生、大学院1年生
有効回答数:5,476件
回答方法:選択式(最大5社)

著者 編集部 経済・社会担当
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