ソニー買収報道でKADOKAWA株ストップ高 バンナムHDは一時大幅安「エルデンリング」影響を懸念か


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ソニーグループがKADOKAWAの買収に向けて協議しているとロイターが報じた。これにより、19日に関連する株式銘柄の間では大きな値動きが見られた。

報道によると、交渉が成立すれば数週間以内に契約に至るとのことで、同日のKADOKAWA株には注文が殺到しストップ高を記録。終値は前日より700円高い3,745円となり、上場来高値を更新した。

買収提案をしたとみられるソニーはゲーム&ネットワークサービス分野でプレイステーションなどのコンソール機展開や、ゲームタイトルの自社開発を行うことで知られているほか、音楽分野では「鬼滅の刃」を筆頭に多数の作品を手がけるアニメ製作企業「アニプレックス」を擁する。

一方のKADOKAWAは出版事業を核にアニメや映画作品などの制作を行うほか、「Re:ゼロから始める異世界生活」などの有力な知的財産(IP)を保有し、アニメ、ゲームなどメディアミックスでの横展開を得意とする。また、2010年代からはゲーム開発もすすめており「エルデンリング」を生んだフロム・ソフトウェアやスパイク・チュンソフトを子会社に持つ。

2024年3月末時点でのKADOKAWAの大株主状況は外資系が最多を保有しており、ソニーグループは2.10%保有している。

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なお、関連する銘柄の値動きとしては、同じくエンタメ分野のバンダイナムコホールディングス株が19日の大引けに売られ、終値は前日比126円安い3,167円に。報道が発せられた15時前には一時急落となった。これはKADOKAWA子会社のフロム・ソフトウェアのパブリッシングを同社が担当していることから、買収による影響を懸念された格好とみられる。

著者 編集部 経済・社会担当
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