バンダイナムコ、エルデンリング爆売れや「学マス」ヒットで業績予想を上方修正 通期売上高は1.15兆円見通し
バンダイナムコホールディングスは23日、2025年3月期の上半期決算発表を前に通期業績予想の上方修正を発表した。第2四半期の売上高は前回予想比9.9%増の6,100億円、通期では売上高1兆1,500億円といずれも上方修正となる見通しを明らかにした。
業績上振れの主な要因は、デジタル事業における「ELDEN RING」の大型ダウンロードコンテンツ「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」の世界的なヒットに加え、新作アプリ「学園アイドルマスター」が好調なスタートを切ったことが挙げられる。
前者「ELDEN RING」は大型ダウンロードコンテンツ「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」を発売、発売3日で500万本セールスを達成し、前期にDLCでもヒットを記録したことで大きく貢献した。
一方の後者「学園アイドルマスター(学マス)」はバンダイナムコENTの「アイドルマスター」シリーズ新ブランド初のゲーム作品として、今年5月にリリース。各アプリストアのダウンロード数、セールスランキングをリリース直後より席巻し好調な滑り出しを続けていた。
同作はサイバーエージェントグループの子会社QualiArtsが開発を担当しており、先日の同グループの連結決算でもゲーム事業へ大きな影響を与えたことを明らかにしていた。
その他トイホビー事業では、プラモデルなどの大人向け商品やトレーディングカードゲーム、カプセルトイが引き続き国内外で好評。さらに、IPプロデュース事業では劇場作品「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の興行収入が寄与し、アミューズメント事業においても、同社独自の施設展開が奏功している。
結果として中間純利益は800億円、通期では1,100億円となる見込みで、詳細については11月6日に予定されている2025年3月期第2四半期決算短信にて開示される予定。