『ドラゴンボール』『鉄腕アトム』国民的アニメが米国オークションに登場 モノクロの希少なセル画も出品


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米国のオークショニア「ヘリテージ・オークションズ」がアニメーション・アートを取り扱う大規模オークションの第5弾の実施を発表し、スタジオジブリ作品、『鉄腕アトム』や『美少女戦士セーラームーン』など、国民的アニメの貴重なセル画や原画の出品を予告した。

アニメーション・アートとは、アニメ制作の過程で作成されるセル画やラフ画といった中間成果物などを指すといい、10月18日から開催される「アニメーション・アート Vol.5 シグネチャーオークション」では、約2,300点の作品が出品され、史上最大規模になるという。

これまで『カードキャプターさくら』、『新世紀エヴァンゲリオン』、『AKIRA』など有名な日本のアニメに加え、『スポンジ・ボブ』などの海外作品も数多く取引されている。今回の第5弾では、『もののけ姫』の「サン」セルや『ドラゴンボールZ』の「第229話 宿命の超対決!!激突悟空VSベジータ」セル、『美少女戦士セーラームーン』第2期オープニング映像セル、『鉄腕アトム』オープニング映像セルなどが出品される。

1米ドルから参加が可能(HA.com/7380)とのこと。以下、作品紹介。

■『もののけ姫』「サン」プロダクション・セル(1997年、スタジオジブリ)
作品内の強く美しい主人公サンを見事に表現した、手描きのプロダクション・セル。『もののけ姫』は宮崎駿監督作品の中でも手描きの制作用セルを使った最後の作品の一つです。この名シーンは作中最後サンがアシタカに別れを告げる場面に登場し、優しく微笑んでいる姿を捉えています。

■『ドラゴンボールZ』「第229話 宿命の超対決!!激突悟空VSベジータ」魔人ベジータ プロダクション・セル、「キーマスター」背景付き(1994年、東映アニメーション)
シリーズの中でも衝撃的な瞬間の1つが描かれており、魔人ベジータが悟空を超える力を手に入れようとわざと魔法にかかり、悟空を挑発している場面。魔人ベジータの力を見事なエアブラシ効果で表現しています。

■『美少女戦士セーラームーン』第2期オープニング映像 「セーラームーン」 プロダクション・セル(1993年、東映アニメーション)
アニメ『美少女戦士セーラームーン』第2期のオープニング映像のプロダクション・セル。主人公のうさぎが変身をする場面が美しく手塗りで描かれており、展示用に印刷された背景と組み合わされています。

『美少女戦士セーラームーン』第2期オープニング映像 「セーラームーン」 プロダクション・セル(1993年、東映アニメーション)
『美少女戦士セーラームーン』第2期オープニング映像 「セーラームーン」 プロダクション・セル(1993年、東映アニメーション)

■『鉄腕アトム』オープニング映像 プロダクション・セル(1963年、虫プロダクション)
1963年に放映されたアニメのオープニング映像に使用されたセル画。モノクロの『鉄腕アトム』のアニメーション・アートが市場に出回ることはほとんどなく、希少な代物です。

■『鉄腕アトム』オープニング映像 プロダクション・セル(1963年、虫プロダクション)
■『鉄腕アトム』オープニング映像 プロダクション・セル(1963年、虫プロダクション)

市井

著者 市井
オタク総研 媒体統括。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス

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