劇場版発表の『僕の心のヤバイやつ』ヒロイン役の注目声優・羊宮妃那に「なんておそろしい子なんだ」堀江瞬が絶賛
今年冬に放送されたTVアニメ『僕の心のヤバイやつ』について、先日11月29日に新宿バルト9で開催された最新イベント『ファン感謝企画!! TVアニメ「僕の心のヤバイやつ」振り返り上映会~僕らはふたたび集まった』にて本作の劇場映像化が決定した。
劇場版は新規映像を加えた、TVシリーズ特別編集版になるといい、新映像では「市川と山田のその後」が描かれることも明らかに。イベントではゲストとして市川京太郎役の堀江瞬さんと山田杏奈役の羊宮妃那さんが登壇。放送終了当時の熱量のまま、第24話・第25話の感動のラストシーンを振り返った。
ファンからの拍手に迎えられたお二人、堀江さんが「久しぶりに『僕ヤバ』に関してお話できることが嬉しい」とコメントし、イベントは開幕。イベントの冒頭、堀江さんと羊宮さんは最終回を迎えた際の心境を語り、堀江さんは「台本をもらった段階から万感の思いで“終わってほしくないな”と本当に素直に思える作品でした。本当に温かい人たちに囲まれていた座組だったので思いもひとしおですし、市川京太郎と共に僕自身も成長できたように思います。作品が一区切りを迎えるのは寂しかったなぁと」と感慨深げにコメント。
羊宮さんもこれに続けて「(第2期では)いっぱいぶつかって向き合ってきた杏奈ちゃんだからこそ、市川くんがそこに向き合い続けて優しさを届けてくれたからこそ、杏奈ちゃんはそこに新しい感情が芽生えたんじゃないかなと思っています。私はそれがすごく幸せで」と振り返った。
相手の演技に「なんておそろしい子なんだ」堀江瞬の驚き
続いて、第24話・第25話のアフレコに関するエピソードも披露。堀江さんは「この2話に限らずですけど」と前置きした上で、「羊宮ちゃんがひとりの役者として成長していく様を見られたというか。山田杏奈という役とシンクロしていく様子を目の当たりにして、本当に素晴らしかった」として、「なんておそろしい子なんだ」とユーモアを交えて絶賛した。
羊宮さんは「すごくうれしいです」と恐縮しつつも、最終話の千本鳥居を歩いている場面で、最初は涙をこぼしつつ演じていたと明かす。「ディレクションを通して、“ここは抑えましょう”など、杏奈ちゃんの心情を一つひとつすり合わせていき、どこを自分として残して、どこを杏奈ちゃんとして残すか」というバランスを学ばせてもらったと語り「杏奈ちゃんとしてその場にいることを意識しながら現場にいました」と述懐した。
2人のお気に入りエピソードは?
また、これまでの『僕ヤバ』の中で印象に残っているシーンについて聞かれると「ありまくりで、むずっ!」と声を上げつつ、原さん・神崎くんを交えたダブルデートをピックアップした堀江さん。また、役者の目線では、2期の1話の収録が特に印象的だったとし、「半年ぶりくらいに『僕ヤバ』でマイクの前に立って。山田と掛け合った瞬間、この半年の成長を感じて、あまり“うまい”という言葉は使いたくないんですけど、う、うまっ!という言葉が出ました」伝えた。
羊宮さんは「いっぱいあるんですけども、鳥肌が立ったのは市川くんと足立くんが騎馬戦で声を張って好きを語り合うシーン」を選び、それを受けて、堀江さんが足立役・岡本信彦さんとのアフレコエピソードを明かす。さらに「もし『僕ヤバメンバー』が同じクラスにいたら?」という妄想トークも繰り広げられ、堀江さんと羊宮さんはそれぞれの中学時代を振り返り、正反対ともいえるエピソードを披露した。
イベント終盤の劇場版制作決定、本人たちにも知らされていなかったといい、堀江さん、羊宮さんは顔を見合わせて目を丸くし「び、びっくり!知ってた?」「えっえっ?」と、驚きと喜びを隠せず、呆然とした状態に。「とにかく嬉しいです!」と声を絞り出し「これ、3期もあるのでは?」と期待を込めて堀江さん。最後にふたりからメッセージが送られた。
羊宮さん「まさかこのような発表で幕を閉じるイベントになるとは思いもよらず。我々も『僕ヤバ』が本当に大好きで、愛しています。また『僕ヤバ』の世界に戻ってこられることが本当に幸せです。 原作はもちろん続いていますが、動く杏奈ちゃんたちに会いにいけるのが今から楽しみです!」
「僕の心のヤバイやつ」は陰キャで中二病の中学生・市川と、美少女で天真爛漫な山田が繰り広げる青春初恋コメディとして、原作マンガは秋田書店「マンガクロス」にて連載中。コミックス累計発行部数は400万部を突破するほか、「このマンガがすごい!オトコ編」では2年連続ランクイン、「次にくるマンガ大賞2020Webマンガ部門」でも1位を獲得していた。2024年1月より始まったTVアニメ第2期は地上波のほか、Prime Videoでの見放題独占配信が行われている。
©桜井のりお(秋田書店)/僕ヤバ製作委員会