遺影写真のトップシェア企業が“VTuberイベント”を開催…本社広島で地方創生、最新技術も活用

広島市を拠点にフューネラル事業を手掛けるアスカネットは、200名を超えるVTuberファンが集まった「おりづるVTuberフェス」を2024年8月31日に開催した。同社は今後も全国各地で地域に特化したVTuberフェスを展開するという。

「おりづるVTuberフェス」と題されたイベントでは、23組のVTuberが出演し、全国から約200名を超えるVTuberファンが来場。地元広島でVTuberの文化と地域の魅力を紹介する試みが行われた。

アスカネットによれば、VTuberによるライブイベントは首都圏を中心に実施される機会が増えているが、地方での実施はまだ少ない現状い対し、地方創生を含めて本社のある広島で催しを開くことにしたという。この初の試みには、ビーライズ、JTB広島支店、中国放送、ドリームオンラインら関係各社からの協力も得られたとのこと。

結果、来場者の約半数は県外からの参加で、関東圏からは3割以上が来場。北海道から九州まで幅広い地域の方が参加し、全国的な注目を集めた。同社はフューネラル事業として、遺影写真作成の全国シェアNo.1を持つ企業である一方、映像関連技術を活用した空中ディスプレイを展開しており、イベントではその技術を使用した「浮空撮影」コーナーが登場。

来場者が推しVTuberとの記念撮影を楽しむ姿が多く見受けられ、他社にはないイベントの特徴として好評を博したという。アスカネットは今後、全国各地で地域に特化したVTuberフェスを展開することも明かしており、その第2弾として2025年2月以降に徳島県で「阿波VTuberフェス」を開催することを決定した。

このイベントでは、徳島市内のライブハウスに20名以上のVTuberを招き、徳島の魅力を引き出すコンテンツとデジタル技術を融合するとしている。さらに、広島県観光連盟と連携し、VTuberが広島の観光地を視察し、その魅力を全国に発信する「VTuber広島視察隊」の第2回も10月に決定している。