日テレ系事業会社、サンリオとVTuber事業で資本業務提携　グローバル見据え「世界で勝てる」日本発の展開進める

日本テレビグループでVTuber事業を手掛けるClaN Entertainmentは6月28日、株式会社サンリオとの資本業務提携を実施、VTuber・メタバース領域における事業拡大とグローバル展開を目指す戦略的提携を発表した。

ClaN Entertaimentは日本テレビ本体が社長室内で行っていたVTuber/メタバース関連事業を2022年に分社化する形で設立した企業。以降、タレントの提携マネジメント等を行う中で、サンリオとは2023年にVTuberプロジェクト「にゃんたじあ！」を共同で立ち上げた。

2023年12月に3名、2024年5月にはさらに3名の新規VTuberをデビューさせ、共同展開を行う中で、より一層のアライアンス強化を見据え、今回の資本業務提携に至ったと説明。VTuber市場での国内外の競争激化を背景に、グローバルにキャラクタービジネスを行うサンリオと、多様なVTuberコンテンツを手掛けてきたClaN Entertainmentが連携することで、強みを生かした展開を目指す。

サンリオの辻󠄀朋邦社長は「VTuberは従来のYouTube上の配信にとどまらず、XR、Web3等の領域においても市場の牽引役となっていくことが予想されることから、VTuber事業は当社のデジタル戦略における中核事業となっていくと考えております」とコメント。一方のClaN Entertainmentの大井基行社長は「VTuberは日本発世界で勝てるコンテンツ」と述べ、グローバル展開への意欲を示した。

そして、先日4日には両社共同でのクラフト＆サバイバルゲーム「Rust」を使用したゲームサーバー「猫鯖-nekosaba- RUST」も解説。VTuber、プロゲーマー、ストリーマー、声優など、様々な分野から50名以上のクリエイターが参加し、定期的なイベントも開く予定とのこと。