『「鬼滅の刃」無限城編』制作発表のさなか、新宿で“耀哉×無惨”の朗読展開 2人が立つのは「あり得なかった」上映会でキャスト語らう


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4月よりフジテレビ系にて放送されたテレビアニメ『「鬼滅の刃」柱稽古編』について、昨日6月30日に第八話をオンエアし、全8話が終幕。続編「無限城編」の劇場版三部作の制作決定が発表され大いに盛り上がる中、その最終話放送に合わせた特別上映イベントがTOHOシネマズ新宿で開催された。

※以下、第八話やイベントの内容に関する言及があります(オフィシャル)

最終話の放送を迎えた『テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編』では、炭治郎や柱をはじめとする鬼殺隊と鬼舞辻無惨との激闘の火蓋が切って落とされることになり、作中で遂に対面した産屋敷耀哉と鬼舞辻󠄀無惨を演じる森川智之、関俊彦が本イベントに登壇。クライマックスや、続編の制作決定についての想いを語った。

森川×関「2人で立つというのはあり得なかった」レアな機会に感謝

第七話と第八話を劇場の大きなスクリーンで体験した観客は、その衝撃的な展開と迫力満点の映像を体感したあと、「無限城編」を三部作として制作するということが発表され、興奮も最高潮。そんな熱気を纏う会場で始まったのは、森川と関による朗読。これまでの物語をそれぞれの視点で振り返りつつ、第八話で印象深かった産屋敷と鬼舞辻が対峙するシーンを演じる2人に会場は一気にその世界観へと瞬時に引き込まれ、朗読が終わると割れんばかりの大きな拍手に包まれた。

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この日を迎えた二人は、「鬼の出るような時間帯にお越しいただきまして、ありがとうございます!私は、鬼滅の刃のこういったイベントに初めて参加させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。」(森川)、「深い時間にたくさんのお客様にお越しいただき大変うれしく思います。第七話・第八話が終わった直後に私と森川君で朗読をやるなんて思ってもみませんでした。大きなスクリーンで、皆さんに柱稽古編のクライマックスを見ていただけて幸せです!楽しんでいってください!」(関)と、それぞれ挨拶し、感無量の表情。

朗読を終えて、森川は「至福の時でした。ずっと続けばいいのにと思いました。(朗読から始まって)みなさんもびっくりしたと思います。楽しかったです。」と、その喜びを表現。関は、「耀哉と無惨が、2人で(作品のイベントとして)立つというのはあり得なかったことです。今回のようなイベントがあったからこそだと思いますので、素晴らしいと思います。」と、本イベントでの登壇がレアな組み合わせであると語った。

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森川は、自身が演じる産屋敷について「まさに今日の最終回で無惨に対峙しましたが、まさにそこに行きつくまでの道のりというのが、産屋敷家の中で受け継がれたものの集大成だったと思うんです。その感動をアニメを観ている皆さんと共有できるように意識しました。」と、最終話での産屋敷耀哉と鬼舞辻󠄀無惨のシーンへの想いが語られた。これに対し鬼舞辻役を務める関俊彦は、「鬼舞辻󠄀というキャラクターは、本当にすべての人類の敵と言ってもいいほど、最強最悪の鬼の始祖です。彼が生まれてから1000年という間に、無惨は心の闇に深く深く沈んでしまった人物なのではないかと思います。」と、鬼舞辻のキャラクターについて触れた。

最終話で発せられたセリフに続編制作…真価と熱い想いと耐える

そして、第八話で登場した「永遠というのは人の想いだ、人の想いこそが永遠であり、不滅なんだよ」との産屋敷のセリフについて森川は、「僕は、病に伏して、命からがらという演技だったのですが、僕にとっては希望に満ちたセリフだなという風に思ったんです。鬼と人間の大きな違いの部分をまさに耀哉が言い放った、“光を感じるような”とてもいいセリフだなと思いました」と語り、そこに込められた熱い想いを表現した。

さらに、この日発表された「無限城編」三部作の制作決定について触れられると、関は「皆さんは炭治郎君のことを応援するんでしょ。でもそうはいきませんよ!」「全力をかけてこの劇場版に臨みたいと思っております。ぜひ引き続き皆さんの応援をよろしくお願いします。」と語り、劇場版三部作へ期待を寄せた。

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一方の森川は「想いはしっかりと繋がって次に行っているので。柱・隊士達はこの柱稽古編で血のにじむような稽古をしてきました。みんな一丸となって、まさに一枚岩となって無惨に立ち向かって戦ってくれると思いますので、劇場版三部作「無限城編」を、ぜひ皆さんに楽しんでもらいたいという気持ちと共に、 皆さんの想いも、是非隊士たち、柱たちに、向けていただければと思います。よろしくお願いします。」と、炭治郎や柱など鬼殺隊の隊士達への熱い想いと共に、鬼滅の刃のファンへ向けてもエールを送り、イベントは大盛況のうちに締めた。

アニメ「鬼滅の刃」は、集英社ジャンプ コミックス1巻~23巻で累計発行部数1億5000万部を突破した吾峠呼世晴による漫画作品が原作。アニメーション制作はufotable。家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎が、鬼になった妹の禰󠄀豆子を人間に戻すため、《鬼殺隊》へ入隊することから始まる本作は、2019年4月よりテレビアニメ化、翌年には『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を公開し、アニメ史上に残る大ヒットを記録。以降も『遊郭編』『刀鍛冶の里編』を放送し、2024年4月からは『柱稽古編』が全8話にて放送された。

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

著者 編集部アニメ情報班