BookLive「2024年上半期マンガ売上ランキング」発表―首位は納得の後日譚ファンタジー、少年と少女が拮抗
総合電子書籍ストア「ブックライブ」を運営するBookLiveは28日、2024年上半期における同サービス内での売り上げランキングTOP10を発表。結果、上半期ランキングの1位には原作山田鐘人・作画アベツカサによるコミック『葬送のフリーレン』がランクインした。(集計期間:1月1日~5月31日)
「週刊少年サンデー」(小学館)で2020年4月から連載が開始された『葬送のフリーレン』はコミックスが既刊13巻にて展開、累計発行部数は2100万部を突破している大人気シリーズ。魔王を倒した“その後”の世界を舞台に、勇者と共に魔王を倒した千年以上生きるエルフの魔法使い・フリーレンと、彼女が新たに出会う人々の旅路が描かれる後日譚ファンタジーとして、2023年9月~から前年度末までTVアニメ化。
“魔王討伐後”という斬新な時系列で展開する胸に刺さるドラマやセリフ、魔法や剣による戦い、思わず笑ってしまうユーモアなど、キャラクターたちが織り成す物語が多くの読者を獲得しているほか、アニメ放送が原作人気を後押しする形となり、発行部数も上昇。ブックライブでもその人気の高さがうかがえる。
次いで2位にランクインしたのは、『身代わりの花嫁は、不器用な辺境伯に溺愛される』。2022年3月から「FLOS COMIC」(KADOKAWA)で連載が開始された本作は、家族に虐げられ不遇な環境で育ってきたクラリスが辺境伯ジーンと出会い、次第に愛し合うようになるラブファンタジーとして、椎名さえらによる小説が一ノ瀬かおるの作画でコミカライズされたもの。
家族に虐げられ不遇な環境で育ってきたクラリスがジーンと出会うことで幸せを見つけていく王道の令嬢マンガであり、2人の関係性に感情移入してしまうストーリーと、緻密なキャラクター・人間関係の描写が評判を呼びSNSでも注目を集め続けているという。
また、2位にはピッコマ原作で今冬にTVアニメ化、続編制作も控える世界的に人気の『俺だけレベルアップな件』がランクインした他、8位には九井諒子による大人気コミック『ダンジョン飯』も。本作品は、ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料を失った冒険者・ライオス一行が、ダンジョン内のモンスターを食材として自給自足しながら、ダンジョン踏破を目指す物語が繰り広げられ、今年1月から6月にかけて2クール連続でTVアニメも放送されている。
■総合ランキングTOP10
1位 『葬送のフリーレン』(山田鐘人・アベツカサ/小学館)
2位 『身代わりの花嫁は、不器用な辺境伯に溺愛される』(一ノ瀬かおる・椎名さえら・一花夜/KADOKAWA)
3位 『俺だけレベルアップな件』(DUBU(REDICE STUDIO)・Chugong/Piccomics)
4位 『キングダム』(原泰久/集英社)
5位 『残り一日で破滅フラグ全部へし折ります』(天城望・福留しゅん/KADOKAWA)
6位 『死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから』(白川蟻ん・六つ花えいこ・秋鹿ユギリ/KADOKAWA)
7位 『呪術廻戦』(芥見下々/集英社)
8位 『ダンジョン飯』(九井諒子/KADOKAWA)
9位 『薬屋のひとりごと』(日向夏・ねこクラゲ・七緒一綺・しのとうこ/スクウェア・エニックス)
10位 『「きみを愛する気はない」と言った次期公爵様がなぜか溺愛してきます』(水埜なつ・三沢ケイ/フレックスコミックス)