第2期目前!TVアニメ『SHY』キャスト陣集結で「〇〇な話」暴露 惟子役・東山奈央はアフレコで「日程を変更」エピソード語る


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2024年7月よりテレ東系6局ネット他で放送予定のTVアニメ『SHY』第2期について、本作アニメ第1期のBlu-ray第1巻を発売した記念イベントが去る5月26日に開催。下地紫野(シャイ/紅葉山テル 役)さん、東山奈央(小石川惟子 役)さん、杉田智和(えびお 役)さん、能登麻美子(スピリッツ 役)さんらメインキャストが集結し、昨年秋の第1期を振り返り、7月からの第2期への期待を膨らませた。

秋葉原UDXにて行われた本イベント、後半の第2部ではまずコーナー『サイコロトーク』が展開された。サイコロを振って出た目のトークテーマに従って、エピソードトークを繰り広げた。

「インドアな話」「諦められない話」「母親の話」「恥ずかしかった話」「お酒で失敗した話」

1人目の杉田さんは「インドアな話」として、部屋の毛布を片付けるタイミングがわからないという生活感あふれるトークが展開。「恥ずかしかった話」が出た能登さんは、漫画でよくあるメガネを頭にのせた状態で「メガネ……メガネ……」と探してしまったエピソードで場を賑わせる。結局は鏡を見て気がついたのだとか。

みんなが不思議そうにしていたのは、下地さんの「諦められない話」。物心つく前から抹茶味の食べ物が好きだった下地さんは、なぜかここ数年、2口ぐらい食べると満足するようになったといった。「老いかな?」と冗談めかしつつも諦められない様子だった。

東山さんが「あなたにとってのヒーローは?」のテーマで回答したのは「母親」。中学受験の際、東山さんの苦手な漢字をまとめたノートを作成し、受験当日の朝に渡してくれたエピソードで、みんなを驚かせていた。そのおかげもあり、第1志望の学校に合格できたとのことだった。

再び回ってきた杉田さんは「恥ずかしかった話」として、人の失敗に対して恥ずかしいと追求したり責めたりすることはしないと、自身の信念を口にした。「シャイという言葉がプラスに転化しているのはこの作品のいいところ」だと、作品の魅力も語っていた。ラストの能登さんは「お酒で失敗した話」だった。山のようにあるという失敗談から、お酒を飲むとよく財布を落とすため、一時期お札を丸裸にして持ち歩いていたエピソードを披露し、杉田さんから突っ込まれていた。

聴きたいアフレコを目の前で披露、当時の裏話も

続いては『生アフレココーナー』。事前投票によって選ばれた下記のシーンを第4位から順番に生アフレコで披露。先ほどのトークの雰囲気から一変、迫力や緊迫感のあるセリフ、細やかな息遣いなど、魂のこもった演技をみせてくれた。

第1位:第11話「伝わること、遺るもの」より「大好きよ、マーマ」
第2位:第3話「食卓会談」より「インドアなキャラクター、略してインキャなので…」
第3位:第10話「寂しい氷と小さな火」より「その凍えた心…私が灯してみせる‼」
第4位:第2話「ありったけの心で」より「あなたの中の憎しみ全部、私にぶつけてくれていい!」

生アフレコの合間には各シーンにまつわるトークもあった。惟子の熱演も印象的だった第4位のシーンは、東山さんが全力で演じるために自身のライブ翌日だったアフレコの日程を変更してもらった裏話を明かす。このシーンにかける気持ちが伝わるエピソードとなった。

第4位、第3位の迫力のあるシーンとは違い、第2位は日常が描かれたシーンがランクイン。”陰キャ”と書かれることも多いインキャを、「”インドアなキャラクター”という言い方ならマイルドだよね」と下地さんが言うと、一般的にも”インキャ”は”インドアなキャラクター”の略だと思っていた東山さんが驚きの表情を浮かべる。さらに、えびおの話題になると、えびおはご飯を食べるのか、など動力源が気になって仕方ない4人。

そして第1位に選ばれたのは、「大好きよ、マーマ」のシーン。能登さんの想いのこもった生の演技は「鳥肌」「胸がぎゅーってなった」と感嘆の声があがるほど。第1位にふさわしい熱演を直に浴びる素敵な機会となった。

さらに、本編のCパートで流れたOMAKEコーナーより「テンシンリンノナゾ」と「オマエハダレダ」も、特別に生アフレコで披露された。オンエアでは声がついていなかっただけに、イベントだけで聴けるアドリブ満載の特別仕様に。

放送情報や商品情報の告知では、2024年8月発売の「PROPLICA 転心輪」の実物も登場した。下地さんと能登さんが実際に装着し、変身シーンが再現できるギミックを楽しんでいた。最後に、4人からイベントの感想や第2期に向けた意気込みが語られた。

能登「作品のことや楽しいお話をして、あっという間に時間が過ぎてしまいました。頑張ろうという気持ちや前向きな気持ち、生きているっていいなと思えることなど、すごく温かいパワーが詰まった作品だと改めて感じましたね。第2期はキャラクターも増えてますますパワーアップしますし、現場は熱く楽しくやっております。ぜひ7月からの放送を楽しみにしていてください」

杉田「ヒーローを題材にした作品は多いですが、そこはチャンピオン汁ほとばしる秋田書店さんの『SHY』ですよ。アプローチがほかと違うんです
よね。テル(シャイ)のヒーロー像は、勇気や優しさが全く押し付けがましくなく、すごく謙虚なんです。でも、自虐にも見えない、稀有なタイプだなと
思います。こんなにも優しさや穏やかな自分の心の置き方で人を救うのは、まさにヒーローなんじゃないか、ってシャイに対して勝手に思っています。今後ともよろしくえびよ」

東山「皆さんが選んでくださったシーンをアフレコさせていただきましたが、鬼気迫るシーンもたくさんある中、テルと惟子ののほほんとしたシーンも上位に入っていて。ヒーローとしての必死の戦いだけでなく、テルちゃんが普通の女の子として歩む小さな一歩もすごく大切に描かれている、いろんな温かさが詰まっている作品だと改めて感じました。第2期でもキャラクターたちの葛藤が描かれますけど、敵もただの悪い人じゃないんですよね。第2期でどんなキャラクターが出てきて、どんな思いを打ち明けてくれるのか、ぜひご覧いただけたらと思います」

下地「生アフレコで『ちゃんと(好きだよって)伝えればよかったなぁ』ってペペシャさんのセリフがありましたけど、それって日々感じることだなと思っています。『SHY』に出会い、テルちゃんに出会ってから、ちょっと恥ずかしいけど『ありがとう』と言おうとか、『嬉しかった』と伝えようと思うことが増えてきました。私もインドアなキャラクター、略して“インキャ”ですが(笑)、そのおかげで前向きに優しさを届けたい気持ちがちょっとずつ大きくなった気がします。皆さんも『SHY』に触れて、そういう気持ちに少しでもなってくれたら嬉しいです。第2期もそう思えるような、繊細で優しい気持ちを取りこぼさないようにという思いが感じられる作品になっていますので、楽しんで見てくれたら嬉しいです」

『SHY』作品情報

21世紀半ば、地球から戦争が無くなった――。
各国に突如現れた超人的な力を持ち、平和を願う“ヒーロー”によって、世界は大きく変化したのだ。
新たに得られた平和を維持すべく各国のヒーローたちが活躍する世界において、日本の平和を担っていたのは、人前に出るのが超絶苦手な“恥ずかしがり屋”の少女ヒーロー、シャイだった。

【原作】実樹ぶきみ(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)
【アニメーション制作】エイトビット
【放送】テレビ東京系列10月2日(月)より毎週月曜深夜24時から

©実樹ぶきみ(秋田書店)/SHY製作委員会