『ドラクエ3』リメイク版はなぜ難航している? 堀井雄二氏の“3年前の言葉”にヒントが… ビッグサプライズの予感


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去る5月27日(月)、ついに少しだけ新たな情報が解禁された『ドラゴンクエストIII』(以下、ドラクエ3)のHD-2Dリメイク版。これを受けて、ファンの間ではとある考察が進んでいる。

『ドラクエ3』のHD-2Dリメイクの制作が発表されたのは、今から3年前、2021年のドラクエの日、5月27日であった。いまだにシリーズ最高傑作との呼び声も高いドラクエ3のリメイクは、ドラクエ35周年記念特番の中で明かされて、同時にゲーム画面も少しだけ公開。当時の懐かしいドット絵の雰囲気を残しつつも、圧倒的にきれいなグラフィック、そして立体感あるHD-2Dの独特の表現にファンたちは息をのんだ。

しかし、それから丸3年『ドラクエ3』HD-2Dの情報が出ることはなく、今年のドラクエの日を迎えた。今年こそは必ず発表があるはずだとファンの注目が集まるなか、今回公式から発表されたのは、対応ハードがニンテンドースイッチ/PS5/Xbox Series X|S/Steam/Windowsであることのみ。ドラゴンクエスト宣伝担当のXにて、〈勇者ロトの伝説が もうすぐはじまりそうだ…〉と、発売が迫っていることを予感させる一文はあったが、新たなゲーム画面、発売日のおおよその目安なども発表されなかった。

ゲームを作ることはかなりの労力と月日がかかることは想像に難くない。しかしそれにしても、今まで何度もリメイクされてきた『ドラクエ3』を、HD-2D版にするのになぜこれほど時間がかかっているのだろうかとファンたちは首をかしげている。そこで出てきた一つの予想が、“ドラクエ3だけを作っているのではないのでは?”というものだ。

熱視線注がれる“3部作リメイク”の成就

2021年のドラクエの日の特番内で、ドラクエの生みの親である堀井雄二氏の言葉がその予想のきっかけとなっている。堀井氏は今回のリメイクについて、「今までは1から2と順番に作っていましたが、3が思い入れがあるので、今回は3から作っちゃえと。それでこの後に続きとして、1、2といきたい。これまでは1、2ときて、3で意外な展開がありましたよね。今回は逆に3からはじまって、1,2とやれば、2のところで意外な展開があると考えています」と発言していたのだ。

つまり、3を作りだした3年前の段階で、1と2のリメイク構想があった可能性が浮上する。ドラクエ1、2、3の3本は「ロト伝説3部作」ともまとめられ、時系列としては3→1→2となっている。リメイクするにあたって、時系列通りの3から作り始めるというのはしっくりくる。

ここで気になるのは、ゲームのボリューム感。確かに『ドラクエ3』は超名作だが、今の時代にフルプライスで出すことを考えると、さすがにボリューム不足感は否めない。そこでいっそのこと、1、2、3が合体したような作品を一気にリリースするのではないかとファンたちが予想している。

そうとなれば確かに、これだけ長い年月がかかっていること、サプライズのために情報を一切解禁しないことの辻褄はあうが…。続報に期待したい。(=神山勝丸)

© ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX

著者 神山勝丸
ドラゴンボールとドラクエ、鳥山明を愛する30代。好きなアニメはサザエさん。