レノボ、透明パソコンの試作機を公開　LGの「透明テレビ」に続き、インテリア性とAI活用に着目

レノボは26日、スペイン・バルセロナで開催中のモバイル関連見本市「MWC Barcelona 2024」にて最新技術を活用したコンセプト機「Lenovo ThinkBook Transparent Display Laptop」を自社ブース内で実物発表した。

本機はその名の通り“ディスプレイが透明”という特長を持つパソコンとして、同社が手掛けた17.3インチのMicro-LED透明ディスプレイを採用。ベゼルの概念が存在しない、ボーダーレスなディスプレイと、全面タッチ式のキーボード面から構成されている。あくまでコンセプト機という試作機の一貫であるため、実際に発売される予定は現時点でない。

注目の透明ディスプレイは約1000ニトの高輝度表示に対応しているとのことで、一般のパソコン画面の表示に加えて、現実とのインタラクションによるAR,MR領域での活用、生成AI（AIGC）と融合した新たなコンテンツの提供などを視野に入れているという。

透明ディスプレイを活用した製品については、昨月にアメリカ・ラスベガスで開催された「CES2024」でもLGが4K透明テレビ「LG SIGNATURE OLED T」を発表しており大きな注目を集めた。当時、透明ディスプレイの魅力についてLGは「黒い画面から解放される」と端的に述べ、「透明な画面に表示されるコンテンツは空中に浮かんでいるように見え、同時に周囲の空間と融合した視覚効果を生み出す。」とアピールしていた。また、背面が透けて見えることからインテリアにおいても、従来のディスプレイと比べて魅力的だとしており、デジタルフォトフレームといった幅広い活用も見込んでいた。