圧倒的没入感で『SPY×FAMILY』の世界を体験!集英社が“マンガ×テクノロジー”で魅せる企画展レポート
集英社が集英社が手掛けるマンガ×最新テクノロジーを融合した体験型展示イベント「マンガダイブ」では、2月21日から翌3月24日までの期間、少年ジャンプ+連載の人気作品『SPY×FAMILY』とコラボした企画展が開催中。ここではイベントの模様を現地よりお届けする。
「マンガダイブ」とは、“体感するマンガ”をテーマに、最先端テクノロジーによって空間全体にマンガ作品の世界を広げ観客を没入させる企画展示イベントとして、集英社XR事業開発課が2021年より手掛けている。昨年12月からは「マンガダイブ2024 NIHONBASHI」として、過去最大規模で室町三井ホール&カンファレンスにて開催。
マンガでもアニメでも見られない、全く新しい『SPY×FAMILY』の楽しみ方
前々回の『キングダム』前回の『【推しの子】』に続く形で始まった今回の企画展は「マンガダイブ『SPY×FAMILY』THE WORLD OF DOUBLE LIVES」と題し、昨年12月に劇場版公開も行われた注目作『SPY×FAMILY』(遠藤達哉・著/少年ジャンプ+連載)の世界にどっぷり没入できる展示が行われている。
会場は「ストーリーダイブエリア」「キャラクターダイブエリア」など全4つのエリアで展開されており、中でも目玉展示となるストーリーダイブエリアでは周囲360°(4面)と床(1面)の全5面に映像が広がる本展最大のイマーシブ空間を構築している。本企画展ではそんな同エリアにて「ボンド編」「豪華客船編」をイマーシブコンテンツ化した「マンガダイブ」を観ることができる。
前半に放映される「ボンド編」では同作でお馴染みの“番犬”ことボンドがフォージャー家の一員になる過程が描かれる。基本的に映像はマンガのコマのみで構成されており、一見すると没入感ある体験が得られないかのように思えるが、実際に観てみるとマンガを読むのとはまるで違う体験が得られた。
例えば「ボンド編」の場合、ボンドがオスタニアを一人(犬?)称で駆け巡る場面がマンガで繰り広げられているが、映像ではマンガのコマを拡張する構図で投影されていることで“立体感”を生み出しており、これに加えて場面に応じて部分的に3Dモデルも活用することで、より没入できるような試みも見られた。
カッコいいヨルさんが目の前に飛び込んでくる!
後編として放映される「豪華客船編」は昨年10月のアニメ第2期でも描かれた、原作でも特に人気の高いストーリーとして知られている。中でもヨルさんが繰り広げるアクロバティックな闘争シーンはマンガでもアニメでも見どころだが、本映像でも同様に見どころとして挙げられる。敵が互いに戦う中で、鎖を巧みに活用する場面がやってくると、映像中では両者のコマが前面に飛び込んでくるような演出が行われ、名の通り“ダイブ”するような感覚に陥った。
そして何よりキリッとしたカッコいいヨルさんをこの規模の大画面で見られるのはココだけ。その没入感の高さは動画、画像では表現しきれない部分も多々あるため、ぜひ現地にて体験してみることを強くおすすめしたい、そんなエリアに仕上がっていた。
約30分間のストーリーダイブエリアが終わると、次に案内される「キャラクターダイブエリア」では先ほどと同様のセットを用いて、本作に登場するキャラクターそれぞれにスポットを当てた映像が放映されるほか、放映終了後の幕間には美術館をイメージしたギャラリー映像を眺めることもできる。
そして最後の展示スペースにはマンガの原画を8Kの高精細ディスプレイで楽しむ展示や、お手持ちのスマートフォンを活用して会場内にAR技術でキャラクターを投影する展示が用意されている。特に「オスタニアを歩いてみよう!」では、ハプティックフィードバック(触覚提示技術)が行える床と足踏みに同期して鳴る音声を組み合わせ、石畳・木・芝生それぞれを本当に歩いているかのように体験することができるため、お子さんも一緒に楽しめるような展示が行われていた。
「マンガダイブ『SPY×FAMILY』THE WORLD OF DOUBLE LIVES」は3月24日まで、室町三井ホール&カンファレンスにて開催中。チケットは前売り販売による完全日時指定制なので、特に週末に来場を予定している方はお早めの予約が推奨される。
「マンガダイブ『SPY×FAMILY』THE WORLD OF DOUBLE LIVES」開催情報
会場:室町三井ホール&カンファレンス(東京都中央区⽇本橋室町三丁⽬2番1号 COREDO)
室町テラス3階
チケット料⾦:グッズ付き限定チケット:⼀般2,000円、
⾼校⽣1,700円、中学⽣1,200円
通常チケット:⼀般1,600円、⾼校⽣1,300円、中学⽣800
円、⼩学⽣500円、未就学児無料 ※すべて税込
主催・企画・制作:集英社XR
※企画展詳細およびチケット購⼊はマンガダイブ公式サイトまで
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