『花咲くいろは』震災復興チャリティ配信を実施 七尾市舞台の『君ソム』も支援意向…アニメ通じた支援

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1月1日に発生した石川県能登地方を震源とする「令和6年能登半島地震」による復興支援の一環として、アニメ『花咲くいろは』シリーズのチャリティ一挙配信が1月12日(金)18時よりYouTubeにて実施されることが決定した。

『花咲くいろは』はP.A.WORKSにより制作され、2011年にテレビ放送が行われたアニメ作品。石川県の温泉街を舞台に、仲居見習いとしてアルバイトすることになった主人公の緒花が旅館従業員をはじめとする多くの人々と出会うなかで成長していく物語が展開されている。

本作は『SHIROBAKO』などの“お仕事”シリーズの先駆けにしてP.A.WORKSが初めて単独制作を行った作品として知られている。また、作中では架空の温泉街が描かれるが、石川県の湯涌(ゆわく)温泉がモデルになっていることから、今なお聖地巡礼を行うファンも多く、昨年にはTBS系列「マツコの知らない世界」にて聖地巡礼スポットとして事例が取り上げられるなど、地域に根ざした作品愛が広まっている。

今回のチャリティー配信では石川県が舞台の本作を配信することで、動画(プレミア公開)にて発生した収益を「湯涌温泉」を通じて震災からの復興支援に充てられるという。配信対象作品はTVアニメ『花咲くいろは』全26話と劇場版『花咲くいろは HOME SWEET HOME』で、インフィニット公式YouTubeチャンネルにて実施される。本配信の実施にあたり、作品プロデュースを行ったインフィニットは「本配信は広告・みなさまからのsuperchatなどの収益を作品舞台である石川県湯涌温泉を通じて震災からの復興に使用させていただきます。」と説明した。

取り組みの流れは他作品でも

そして、アニメやマンガ作品を通じた被災地支援の流れは『花咲くいろは』にとどまらない。2022年春にTVアニメが放送され、実写ドラマかも行われた『君は放課後インソムニア』は11日に支援の意向を表明していた。本作は不眠症の悩みを持つ高校生の男女が天文部活動を通じて仲を深め合う青春ストーリーとして、能登地方の石川県七尾市が舞台となっている。主人公が通う高校のモデルになっている石川県立七尾高校をはじめ、作中の至る所に七尾市の風景が描かれていることから、昨年には自治体とのコラボも実現していた。

今回の震災を受けて、原作マンガの著者であるオジロマコトさんは11日に自身のXにてコメントを発表。「作品には登場していない能登半島各地の被災地の被害状況も報道されています。 本作にご協力頂いた沢山の皆様、作品に収めた素晴らしい風景が今置かれている過酷な状況に強く心を痛めています。」と心境を明かしたのち、「何より人命救助を第一に、そして被災者の皆様の安全な生活の回復を、 関係者・出版社と連携して、支援してまいります。」と綴った。

募金やふるさと納税といった被災地への直接支援に加え、「見て応援」といったアニメ作品を通じた“アニメならでは”な支援のあり方にも期待される。