高額鉄道の「北総線」が値下がりするので理由と超複雑な路線を紹介【オタク小話#29】
昨日のニュースにて高額鉄道でおなじみの”北総線”が値下がりするという話がありました。
このサイトで鉄道のお話をするのは中々レアです…オタク小話の第29週目です!(バックナンバーはこちら)
”高額運賃”現状と値下げ
NHKニュースのTwitterより情報を知りました。
“高額運賃”北総鉄道 来年秋に値下げへ 累積損失解消見通しで #nhk_news https://t.co/FlU21e6u0U
— NHKニュース (@nhk_news) September 22, 2021
画像の車両は千葉ニュータウン鉄道なんですが…しかも元京成車…っていう話がありますがそんなことはどうでもいい。
3キロメートル辺りの料金は北総線:210円・JR東:140円と相当高額であることがわかると思います。東京臨海高速鉄道りんかい線も210円らしいので高額鉄道として双璧をなしている模様(笑)
具体的な値下げ料金はまだこれから決めるらしいですが、定期だと相当安くなる模様。
4駅800円
具体的に見ていくと、北総線の始点と終点の京成高砂~印旛日本医大間の4駅でなんと837円。
成田スカイアクセス線のアクセス特急なので追加料金などなしで、この価格。でも32キロもあるので一概に高い!とは言えません。
因みに同じような距離のJR中央線・新宿~立川(27km)だと473円。
約1.7倍も高いんです。距離の話はあるとは言え、結構差はありますよね。
原因は非常に色々あるそうです。話によれば千葉ニュータウンの開発計画の縮小などが大きな要因ではないかということ。
鉄道関連の敷設にかかった費用を取り戻すためには致し方ない気もしますが周りに並行する鉄道業者もないので、近隣住民は非常にかわいそうだなと思いました。
超複雑な路線事情
多くの人が知っている、俗に言う成田スカイアクセス線っていうのは何個もの鉄道会社を経由する結構面倒くさい路線なんです。
スカイライナーだったら、上野・日暮里・成田空港のみの停車なので簡単に見えるんですけど実は超複雑。
京成電鉄の全路線図です↓
これじゃよくわかりませんよね。スカイアクセス線の実質的な管轄を細かくした画像を掲載します。こんな感じです。
上野~成田空港間では設備の運営保守を行う会社と実際の鉄道運行を行う会社が違う上下分離方式を一部区間で採用しているんです。
実際電車を動かしている会社は以下のとおりです。
京成高砂駅~印旛日本医大駅 → 北総鉄道・京成電鉄
印旛日本医大駅~成田空港駅 → 京成電鉄
京成高砂駅~小室駅 → 北総鉄道
小室駅~印旛日本医大駅 → 千葉ニュータウン鉄道
印旛日本医大駅~成田空港高速鉄道接続点 → 成田高速鉄道アクセス
成田空港高速鉄道接続点~成田空港駅 → 成田空港高速鉄道
おまけ:千葉NT鉄道のせい?
最後に気になる記事を東洋経済で見つけたので紹介。
先程千葉NT鉄道は京成の子会社だったと書きましたので関連する話を。線路の使用料が京成と北総で不平等ではないのかと言う話があるそうです。
京成50万・北総60万の走行距離に対して、NT鉄道の使用料が20億円強も差があるとこのと。国の認可は得えているそうですが見た感じ不平等ですよね。
北総鉄道が千葉NT鉄道に支払う使用料と京成が北総に支払う使用料が釣り合わないことにあるのではないかという意見も出ているそうです。
なんともわかりにくいこの構図、外野からすると非常に面白いと思いました。
ではまた来週…
画像出典
MaedaAkihiko – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=107656457による