アニメ『呪術廻戦』第43話で“分身体”とのバトルを演じた榎木淳弥×瀬戸麻沙美のスペシャル対談が公開


アイキャッチ画像

MBS/TBS系列全国28局ネットにて放送中のTVアニメ『呪術廻戦』第2期について、先日11月30日に最新話の第42話「理非-弐-」が放送された。これを記念してこの度、虎杖悠仁役の榎木淳弥さんと、釘崎野薔薇役の瀬戸麻沙美さんが感想を語るスペシャル対談の様子が到着。

※以下、第43話に関する言及を含みます※

虎杖と真人、そして真人の分身体と釘崎との凄まじいバトルが展開された第43話から過去のエピソードまで「渋谷事変」全体を振り返る。

榎木淳弥(虎杖悠仁役)、瀬戸麻沙美(釘崎野薔薇役)インタビュー

――「渋谷事変」の放送をここまでご覧になって、映像や音楽、キャスト陣の演技を含めて、物語の感想を教えてください

榎木淳弥さん(以下、榎木):アクションシーンが毎回素晴らしいですよね。アングルなども工夫されていて、この仕事をしているとどうしてもスタッフさんたちの苦労を考えてしまって。「この作画は大変だろうな~」と思いながら毎回圧倒されています。物語としては、色んな場所で戦いが起こっているという群像劇のようになっていて、「こっちは呪術師が優勢だけど、こっちでは……」という先の読めない展開にワクワクします。

瀬戸麻沙美さん(以下、瀬戸):本当にアクションシーンには毎回圧倒されます。榎木さんが言ったように、カット割りや視点の切り替えが斬新で面白い!アフレコの段階ではまだ完全には絵が出来上がっていないので、視聴者の皆さんと同じく毎週驚きながら見ています。物語の展開としては、原作を読んで「ここは突破できる」とわかっているのにハラハラさせられる演出も本当に素晴らしいですよね。

――第42話「理非」からの壮絶な闘いについて、どのような気持ちで収録に挑まれましたか?

瀬戸:野薔薇と真人では、圧倒的に力の差があると感じました。おくびにも出しませんが、きっとそれは野薔薇本人もわかっていて、それでもこの状況をなんとかしようと自分ができることを探して戦う姿に心を打たれました。そんな野薔薇の強い心を背負って、私もアフレコに挑みましたね。

榎木:僕は虎杖のことを「他者を助けて自分の価値を得ようとしている人」だと思っています。七海の最期を目の当たりにして、信頼している人を助けられなかった絶望に打ちひしがれる中、まだ自分の価値を信じてくれている釘崎が一緒に戦ってくれている。それが、虎杖がまた前を向けるきっかけになると思い、そこを大事に演じなければと思いました。

――第43話では、虎杖は真人と、釘崎は真人の分身と激しい闘いを繰り広げました。真人役の島﨑信長さんと掛け合っての印象、また何かお話したことは?

瀬戸:「アフレコ中以外は(気持ちを作るために)話さない方がいいのかな?」と思っていたのですが、島﨑さんはしっかりオンとオフを切り替えていて、私もアフレコ以外では変に気持ちを持ち出さないようにしました。島﨑さんって、真人とのギャップがありすぎるんですよね(笑)。私が表現に悩んでいる時に「こうじゃないかな?」とアドバイスをくれたりして、本当に良い人だと思いました。

榎木:信長くん、すっごくフレンドリーな方ですよね(笑)。一方、僕は話すと気持ちが作れなくなってしまうので、あまり会話はしませんでした。この回こそは、虎杖の気持ちを優先しようと作り込んだ記憶があります。

――第42話からは釘崎の印象的なシーンが描かれました。ここまでの展開を振り返り、瀬戸さんが印象深かったシーンを教えてください。

瀬戸:衝撃的なシーンはたくさんありましたが、やはり回想シーンですね。今の野薔薇がどうやって形成されたのかが見えてきて、これまでは「田舎には最悪なやつしかいない」と言っていましたが、思い出を振り返ってみたら本当はそんなことなかった。それが、虎杖に最後に掛けた言葉へと繋がるのですが。田舎の思い出も、呪術高専での思い出もすべて含めて「悪くなかった」というのが彼女の人生だったんだなと。

――しかし、虎杖は釘崎の姿を見て心に限界を迎えます。その際に発した「釘崎」という言葉に、どのような思いを乗せたのでしょうか?

榎木:虎杖に自分を当てはめて考えてみました。すると、僕だったらこの場面で一度否定したいんですよね。否定して、現実逃避して、次に絶望して……という気持ちを「釘崎」というセリフに乗せました。実際に体験しているわけではないので、正解かはわからないんですけどね。

瀬戸:わかります。私が野薔薇だったら、最後に「悪くなかった」「みんなに伝えて」なんて言わないと思いますし。でも、野薔薇はそうした。それは何故なんだろう? と、ディレクターさんや演出家さんたちと話し合いました。それぞれに解釈があり、改めてキャラクターの心情の正解を導き出すのは大変で時間がかかるものだと感じるアフレコでした。

――「渋谷事変」終盤放送に向けての意気込みや、視聴者へのメッセージをお願いします。

榎木:すでにアフレコは終わっているのですが、感触としては良いものができたんじゃないかと。映像に関しても、これまで以上にすごいものが見られるのではと、視聴者の皆さんと一緒でドキドキワクワクしています。虎杖と真人の戦いの決着はどうなるのか。これからの展開も楽しみに待っていてください。

瀬戸:まだ回収されてないものがたくさんありますしね。夏油との問題もまだ解決していないし、虎杖と脹相の関係も明らかになっていません。そういったものが少しずつ紐解かれていくので、最後までぜひご注目ください。

『呪術廻戦』作品情報

2018年10月31日。
ハロウィンで賑わう渋谷駅周辺に突如“帳”が降ろされ大勢の一般人が閉じ込められる。“一般人のみが閉じ込められる帳”という高度な結界術に加え、一般人を介して告げられた「五条 悟を連れてこい」という指名から、上層部は被害を最小限に抑えるために五条単独での渋谷平定を決定する。
罠を仕掛け待ち構える夏油や真人ら呪詛師・呪霊達、そこに単独で乗り込む五条、さらには“帳”の外側に集結した虎杖、伏黒、釘崎、七海、そして数多くの呪術師たち。
渋谷に集結した呪術師VS.呪詛師・呪霊のかつてない大規模な呪い合いがついに始まる―!!

【原作】「呪術廻戦」芥見下々(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
【制作】MAPPA
【放送】毎週木曜23:56~MBS/TBS系列全国28局にて放送中

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

著者 編集部 アニメ情報担当