サイバーエージェント、アニメ制作に生成AIを活用 R&D部門「アニメーションAI Lab」を新設
サイバーエージェントグループは4日、アニメーション業界における生成AIの活用に関する研究開発を取り組む部門「アニメーションAI Lab」を創設したことを発表した。
同部門ではアニメーションを構成する背景やキャラクター画像、キャラクターの動き・音声・BGMの制作といったアニメーション制作プロセスを研究し、生成AIを活用した新しいアニメーション制作プロセスの構築を目指す。また、生成AI技術の研究においては、著作権保護と健全なマーケット作りを目的に不正利用や類似性検知といった分野にも注視し社会実装を行っていきたいとている。
第一弾の研究開発として、広告領域での活用を視野に入れており「アニメーションを用いた広告クリエイティブを制作するAIプロダクトの開発・提供に取り組むとともに、アニメーション生成AI研究に努めることで新しい広告表現・生成AIを活用した価値提供の実現を目指してまいります。」とコメントしている。
サイバーエージェントはインターネット広告代理業の領域で2016年に「AI Lab」を立ち上げ、AIで広告効果を最大化する「極予測AI」といったプロダクトを提供するほか、GPTを代表とするLLM(大規模言語モデル)の提供などAI分野でのR&Dに注力してきた。加えて同社は2020年より「アニメ事業本部」を立ち上げ、アニメ企画のプロデュースから新しい未来のテレビ「ABEMA」を通じたアニメの独占・先行配信などに取り組んでおり、これらを融合した技術の開発や業界への振興に注目される。