夏コミは61カ国から26万人が参加 次回はサークル参加の負担減、ビッグサイト大規模改修も迫る


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東京ビッグサイトにて「コミックマーケット102」が開催され、8月12日と13日、2日間の日程に幕を下ろした。

1日目は晴天に恵まれ会場周辺は最高気温は35℃の猛暑日を記録した一方、2日目は台風7号による影響が危惧された中、今日は朝から断続的に雨が振り続け、午後はやや強い降雨があり、雨シフトでの開催に。

午前中は晴れ間も見えたが午後は雨に見舞われた

コミックマーケット準備会の発表によると、今回の来場者数は1日目13万人、2日目13万人の合計26万人であることが明らかとなった。来場の制約を設けたC99は11万人、C100は17万人、C101は18万人と徐々に参加者が戻り、制約を大幅に緩和した今回は、参加者数が前回比約4割増になった。また、海外からの参加者も目立ち、2020年以降最多となる2日間累計61の国と地域から集結したこともわかった。

そして次回、C103は例年通り12月30日(土)・31日(日)の2日間にて開催され、主な大きな変更点としてサークル参加費の大幅な負担減が挙げられる。具体的にはオンライン申込の場合、1サークル・1スペースの申込に必要な費用が従前の10,200円から8,000円になる。

準備会によると、費用見直しの理由として「多数の抽選洩れサークルを含む申込サークルに対する通知に伴う郵送・事務費用が必要になることから、有料のサークル参加申込書セットを購入いただいていました。この間の一般参加者の参加証購入による収入増加、オンライン会議の拡大等事前準備の効率化などにより、次回以降は参加費を値下げし、オンラインの参加申込書セットを無料にすることで、申し込み費用の引き下げを行うことができました。」としている。

今回、2019年以前の姿をほぼ取り戻し、東京ビッグサイト全館フル開催となったコミケットだが、今冬以降は会場の大規模改修工事が順次開始され、一部が使えない状況が2026年まで続く。東京ビッグサイトの情報によると、改修工事は「東1~3」「東4~6」「会議棟」「西」の4地区ごとにそれぞれ干渉しない日程で実施されるとのことで、会期の延長等の対策なども見込まれる。準備会は本件についても「表現の可能性を拡げる為の「場」であり続けるために、東京オリンピック・パラリンピック以来再び、会場の制約に挑戦していくことになります。」とコメントを寄せていた。

撮影:コミックマーケット準備会

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。