みずほ銀行、VTuberの調査レポートを公開「日本を代表する新たな産業となる可能性」と評価も「韓国のタレント事務所が脅威」示唆


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みずほ銀行は8日、「VTuberを起点とした日本コンテンツ産業拡大の可能性」と題した産業調査レポートを公開した。

本レポートは近年急速な発展を遂げるVTuber市場の調査報告として、みずほ銀行の産業調査部が作成したもの。銀行ならではの多面的な視点からVTuber市場の現況と今後を論じている。

レポートでは「メディアでもコンテンツでもなくタレントである」というVTuberに見られる特徴や、これまでのコンテンツビジネスとの相違点など紹介しつつ「タレントのデジタル化による産業インパクトを引き起こす可能性を秘めている」と評価。

レポート資料より

相次いで株式上場を果たした国内2大VTuberプロダクションであるANYCOLORとカバーの財務状況なども交えて、「マーチャンダイジングが強み」という特徴を見出し、「YouTuberや歌手よりも利益率が高いビジネスモデルを構築している」とした上で、「日本のVTuber事務所はグローバルで高いプレゼンスを有している」との見解も示していた。

また、海外市場進出への期待も大きいとしつつも、海外展開を行うにあたりグローバルプレゼンスを高めた韓国のリアルタレント事務所は「脅威」と位置づけ、「韓国のようにプラットフォームを集約し、大手企業と連携して質の高いコンテンツを開発しなければ、海外企業の後塵を拝してしまう可能性がある」とも述べている。

▼調査レポート(PDF)
https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/bizinfo/industry/pdf/msif_211.pdf