エニーカラー、「にじさんじ」成長で4期連続の最高益更新。純利益は139.8%増を記録
VTuberプロダクション「にじさんじ」などを運営するANYCOLOR株式会社は14日、自社の2023年4月期の通期決算を投資家向けに公表し、2023年度売上高が78.9%増の253億円、営業利益が124.5%増の94億円、経常利益が127.7%増の94億円、当期純利益が139.8%増の67億円をそれぞれ記録したことが明らかとなった。
※増減基準はすべて前年同期比
同社はVTuberグループ「にじさんじ」の運営を主軸としたエンターテイメント領域での事業展開を行っており、「魔法のような、新体験を。」というコーポレート・ミッションのもと、新しいエンターテイメントを提供している。昨年6月に東証グロース市場への上場を果たしたほか、本年には早くもプライム市場への鞍替えを行うなど、急成長を遂げている。
発表資料では各種数値も公表されており、日本国内での活動ではVTuber数が前年比17名増の126名、YouTube再生時間も前年比9%増の624百万時間を達成したことも明らかに。また、同社は英語圏向けのVTuberグループ「NIJISANJI EN」にも注力しており、VTuber数は前年比10名増の30名、YouTube再生時間は前年比137%増の132百万時間となったという。
同社は動画配信サイト等に依存しない、独自のプラットフォームでのマーチャンダイジングも推進しており、「にじさんじオフィシャルストア」や「にじさんじFAN CLUB」等で用いられる独自会員システム「ANYCOLOR ID」の登録者数は前年同期比75%増の93.4万IDと、こちらも堅実な成長を見せている。
また、2024年4月期の動きについては〈にじさんじ、NIJISANJI ENともに継続的な新規デビューと、既存ユニットの更なる強化を積極的に推進する。ビジネス領域別には引き続きコマースとプロモーションが成長を牽引することを見込んでいる。また、にじさんじ、NIJISANJI ENともに海外イベントへの出展や海外企業とのビジネス等を通じて、国外でのファン層の拡大に注力する。 〉と述べており、業績予測についてはすべての数値で概ね30%増を見込んでいる。
ANYCOLOR株式会社 2023年4月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5032/tdnet/2298965/00.pdf
(画像元)決算説明資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5032/tdnet/2298988/00.pdf