アニメやマンガ、VTuber、伝統文化がパリに集結する4日間。第22回Japan Expoが7月13日から開催、25万人の来場を見込む
7月13日から16日までの4日間、フランス・パリにて「第22回 Japan Expo」が開催することが発表された。Japan Expoは、ヨーロッパ最大の日本文化と世界のエンターテイメントの祭典として、今年は25万人以上の来場が予想されている。
Japan Expoは、マンガ、アニメ、ゲーム、音楽、ファッション、VTuberなど、日本のポップカルチャーを中心に、地域や伝統文化、訪日観光、食文化なども紹介され、日本の魅力を多角的に海外へ伝える場となっている。
新型コロナウイルス感染拡大防止による開催延期を経て、昨年3年ぶりに開催された第21回 Japan Expoでは、25万4千人もの来場者を動員し、チケット完売日を記録していた。今年の開催では、さらなる飛躍を目指しており、日本からの出演者や出展者も増加する見込みだという。出演者は480名以上(うち日本から235名)で、500のステージイベントが予定されているほか、BtoBの側面も持ち合わせ、商談の場も設けられる。
イベントゲストも一部公開され、漫画・アニメ界からは漫画家の北条司さんやアニメーターの井上栄作さん、市川慶一さん、赤松健さんなどが登場するほか、『ブラッククローバー』の主題歌を務めたアーティストのビッケブランカさんや櫻坂46、Yoshikiさんといった人気アーティストも多数出演予定。
ゲーム関連では、任天堂やバンダイナムコの出展のほか、CyberConnect2の代表である松山洋さんによるマスタークラスや、ジャパンエキスポゲームショーも併催される。
また、会場では日本料理や和食文化を体験できるよう、日本の飲食ブースやレストランも設置されるとのことで、本格的な寿司、ラーメン、お好み焼きなどの日本料理を楽しむことができるという。
第23回 Japan Expo
会 期: 2023年7月13日(木)~7月16日(日)
会 場: パリ・ノール・ヴィルパント展示会場
Parc des Expositions de Paris-Nord-Villepinte
93420 Villepinte France
主 催:SEFA EVENT(セファ イベント/JTS GROUP)
規 模: (2022年実績)来場者25万4,084人、会場面積 140,000㎡、出展ブース 944(内日本からの出展96)
ステージ:13
エリア:12テーマ
ショーケース、コンサート:68
カンフェランス:73
ショー(音楽以外):49
上映・試写会:13時間
パネル展示:6
【 2023年 Japan Expo出演ゲスト・企画 】(敬称略・ABC順、五十音順)
■漫画:赤松健、硬梨菜&不二涼介、桜谷シュウ、萩原ダイスケ、北条司
■アニメ:市川慶一、井上栄作、堤尚子、吉成曜
■アーティスト:BANZAI JAPAN、*ChocoLate Bomb!!、MION、MUSÉ、U&pia、Vicke Blanka、Youth Theater Japan、Yukka、アマギセーラ、アルテミスの翼、剱伎衆かむゐ、小林未郁、櫻坂46、096k熊本歌劇団、なつみゆず&渡川いくみ、ばってん少女隊、森美沙紀、山本詠美子
■Vtuber:アイク・イーヴランド、ヴォックス・アクマ、エリー・コニファー、鈴木勝、たつきセレン、竜胆尊、長尾景、闇ノシュウ、ルカ・カネシロ、ロゼミ・ラブロック
■ユーチューバー:MITSU 、Ichiban Japan(富士吉田市ブースにて)
■キャラクター:くまモン(熊本県)
■ゲーム :『サイバーパンク2077』拡張パック「仮初めの自由」先行デモ
■プレミア上映:TVアニメ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」第1話~3話
■ナイト上映会&『僕のヒーローアカデミア』、『名探偵コナン』、TVアニメ「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」第1話~3話
■パネル展示:「北条司スペシャル展示」、「手塚治虫・『ブラックジャック』生誕50周年記念展示』、「日本探訪~京都、福岡、札幌、神戸、高松、金沢」、「テーマ『調査とミステリー』漫画展」
■プロジェクト:アフターJapan Expo「MangaWeek」
【2023年 Japan Expo出展企業】(ABC順、五十音順)
今年は、世界各国から900程度。
■日本の出展企業(一部抜粋):
・企業:Anique、bona、CyberConnect2、ENBAN、JR東日本、WACHAJACK、アニプレックス、クロノリンク、キャビネット、ゴーゴーカレーグループ、シモジマ、任天堂、バンダイナムコ、パックインタカギ、ファイナル、北信越日本酒酒造団体、楽天
・官公庁・地方自治体:JETRO(日本貿易振興機構)パリx 農林水産省、愛知県、大阪・関西万博、熊本県、埼玉県、瀬戸市、東京手仕事の12の事業者、日本政府観光局JNTO、備前市、富士吉田市、北信越日本酒酒造団体
【トマ・シルデ(Japan Expo共同創設者)からのメッセージ】
日本の皆さん、こんにちは!
昨年、3年ぶりにJapan Expoが復活しました。
2022年は過去最高の25万4千人の動員を記録しました。日本への入国規制がまだある中で、2022年の開催に参加してくださったゲストや出展者の皆さま、この場を借りて改めてお礼申し上げます。また仏・欧州企業やメディアからの引き合いも多く、多様なコラボレーションが誕生しました。さらに、Japan Expo史上初となるスポンサー提携も実現。世界No.1のマンガアプリを開発・運営する株式会社カカオピッコマは、フランスで「ピッコマ」サービスの提供開始にあたり、Japan Expoの発信力とコミュニティを活かし、フランス・欧州進出に向けてブランディングを開始しました。24年までの3年間のお付き合いとなります。
さて、Japan Expoは2年間開催延期を余儀なくされていましたが、その間ポップカルチャー関連業界は、益々勢いを増しています。日本に次ぐ第二の漫画大国フランスでは、現在、なんとBD市場の57%を漫画が占めています。漫画・アニメ・ゲームなど、日本のコンテンツは根強い人気です。
その一方で、IPビジネスの市場は猛スピードで変革と発展を遂げています。音楽・ドラマ・電子漫画の分野は、日本以外の国、とりわけアジアからの発信力がニューブームとなっています。世界規模でポップカルチャー市場を牽引してきた日本、そのソフトパワーは今後どのような変遷をとげるのでしょうか。
22回目のJapan Expo開催まであと一カ月に迫りました。日本、そして世界のコンテンツを惹きつけるJapan Expo会場で皆様にお目にかかれるのを楽しみにしています!